苦手なCMってあるよね。えっ、あるよね?
突然で申し訳ないが、このCMはご存知だろうか。
そうですユニクロのCM。
ローラが決めポーズをしながら精神論をただひたすらに語るだけのCM。
僕はこのCMがあまり好きではない。
いや、はっきり言って嫌い。こういう系統のCMは大抵嫌い。
何が嫌いかって訊かれると少し難しいのだが、とにかく好きになれない。
別にタレントのローラが嫌いとかユニクロに恨みがあるとかそういう事情は一切なしに、このCMを愛することが僕にはできない。
でも皆さんの中にもこれに限らず嫌いなCMはあるのではないだろうか。
流れた瞬間「うわー出たよ、俺の嫌いなCM」と一気にテンションを下げてくれる苦痛に満ちた15秒。
ありません?嫌いなCMって。
ちなみに僕はバーモントカレーの歌の声が生理的に受け付けないので嫌いです。
流れた瞬間にリモコンの消音ボタンを即プッシュする。
どうも僕にはあぁいった声質が体に合わないらしい。
そのCMが始まった瞬間、それはもう脱兎のごとくリモコンに手を伸ばす。
まぁ、このCM以外であの消音ボタンって押したことがないんだけども。
僕が思うに、CMのイヤらしいところって「わざわざ番組を変えるほどでもない長さ」だということ。
マツコさんがどこかの番組で言っていたが、テレビは番組と番組の間にCMが流れているのではなくてCMとCMの間に番組があるのだと。
つまりCMを見てもらうことこそがテレビ番組のメインなのだと。
視聴者にしてみれば「そんな事情なんて知ったことか!」と録画ならばCMに入った瞬間即刻早送りするのだが、リアルタイム視聴ではそうはいかない。
どんなにテレビの縁を叩いても、いつの間にかCMを早送りできているなんて超時空的ミラクルは起きないのだ。
それに、まぁ言ってしまえばゴールデンタイムのCMなんてせいぜい1分半~2分程度なので、トイレ休憩時間だと思えばそれはそれでありがたい。
「早く続きを見せろ!」とやきもきするほどの時間でもないし、仮に「続きが気になる!」となったところで数分待てば番組は続きから再開する。
それもテレビの醍醐味であり、逸る気持ちもまた一興。
だからたとえ嫌いなCMが流れてきたとしてもわざわざその15秒のためにチャンネルを変えるというのは億劫だし、でもかといってそのまま観るのも癪だし。
そんな逡巡が終始付きまとうこととなる。
そういうわけで「このCMあんまり好きじゃないな」くらいの嫌いレベルであるならば、僕はそのCMが流れてきたとしてもじっと耐え忍ぶようにしている。
どうしてもイヤなCMの場合だけ、僕は仕方なくリモコンの消音ボタンにお世話になるようにしている。
さて、そんなこんなで例のユニクロCMの話題に話を戻すが、たしかに僕はアレが好きではない。
好きではないのだが、しかし音を消したりチャンネルを変えたりという動作はこれまでに一度もしたことがないのだ。
だがそれは「まだそこまでの嫌いレベルに達していない」という単純な理由ではなく、「あぁいった精神論を批判したい」という幼児的反骨精神が原因だと思われる。
ではそのセリフを抜き出してみよう。
リミットはないじゃん? 何も。
リミットはないし、誰かに言われて「私はこうでないといけない」ということもないじゃん?
ね。だって、みんなそれぞれその人の人生があるから思いっきり楽しい!好き!と思ってやっていこうよってなんか思う。自分は自分で創る。
だよね?で、言い訳はしない。
それが自分だから。
そう思わない?
なんかねぇ。
こう言うのもアレなんだけども、最初のセリフからちょっとイラッとくるよね。
彼女が言っていることは理解できるうえにそれなりに筋も通っているのだが、取って付けた感が半端ない。
推論で申し訳ないが、このセリフはきっとローラが考えたものではないでしょう。
多少語尾だったりニュアンスだったりは「ローラっぽく」アレンジが施されているが、おおまかな骨組みだったり核となるテーマは企業側からの申し出だと思う。
でも、だとしたらこのCMのターゲット層が分からない。
誰に向けてのCMなのか。
誰が興味のあるCMなのか。
誰にとって有益なCMなのか。
それがまったくこのCMからは伝わってこない。
ほら、こんな感じで変に対抗したくなっちゃう。
それからこの際だからついでに書くと、ただの悪口になってしまうがローラがドヤ顔でポージングしているのも気に食わない。
バックミュージックがないのも気に食わない。
海をバックにしているのも何となく気に食わない。
というか30秒というのが気に食わない。
ごめんなさい。ただ嫌いなところを挙げていっただけの記事になってしまいました。
許してください。