お金がほしい

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2020年10月をもって更新をストップします。永らくのご愛読ありがとうございました。

凪のあすから 第25話「好きは、海と似ている。」感想

アニメ初鑑賞。原作コミック未読。
素人がテキトーなことを書いているので、訂正や批判等あったらぜひにコメントお願いします。

 

前回までに残った謎

・9話ラストでまなかが赤ウミウシに告げた内容
・紡くんが13話にて海に落とされた(設定上の)理由
・海から帰ってきた光(と要)が裸になっていた理由
・18話にてまなかを連れ去ったときにうろこ様が物憂げな表情をしていた理由
・紡くんがエナを獲得した理由(エナを獲得する条件)

 

↓前回の記事↓

ex-finprethe.hateblo.jp

 

以下ネタバレあり。

 

 

さて、凪のあすからも本話を入れて残すところ2話となり、クライマックスもクライマックス。

最終話まで完走するぞ!と自分で課しておきながら実のところ毎週続けるのは本当にしんどい。
なんだったら来週も書かずに終わらせたいレベル。

1記事4000文字としても26話で約10万文字なので、トータルで考えれば単行本1冊分が堂々完成する文字数である。
といっても誰も読んでないだろうし、ここまで無駄な10万文字の使い道もそうそうなかろうが。

でもせっかくここまで来たので、来週の最終話まできちんと書いて、ハッピーエンドまで見届けて去ってゆこうと思います。
というわけでもう少しお付き合いください。


25話はたくさんの伏線が回収され、最終話に向けてのラストスパートが開始された。

「さてさて次話に向けてどんな考察をしようかしら、そういえば他の人はどういう感想を持ったのかな?」

そう思って何の気なしに覗いたページの記事が、僕が書こうとしていたすべてを書いてしまっているのに気づく。

「あれ、今から書くのって意味ないんじゃね?」

気付いてしまった。
というか、今さらながら2013年のアニメを考察しているのがおかしい。時代は令和だよ?

これでは「結末知っているやつが、知らない体で次回の考察を書いている」と思われても詮方なかろう。
完全な後出しじゃんけん

なので今回の考察に関しては他サイトに任せて、気の向くままにあれこれ書いていくことにする。
急に偏差値が下がるでしょうが、ご容赦を。

 

ちなみに、こちらのサイトに今回書きたかったことが全部書いてある。

ch.nicovideo.jp

なんだったら自分が書こうとしていた内容よりも粒度が高いと思われるので、本ブログの上位互換です。デバイスで言うと数世代分のビハインド。


25話のメインは、言わずもがな美海とまなかの「好き」が共鳴してゆく過程であったわけだが、それと同時に本作品に通底する「テーマ」みたいなものも、ようやくそのベールが剝がされてきた。

紡「きっと、好きは海と似ている」
美「好きは、海と?」
紡「楽しさや、愛しさだけじゃない。悲しみも苦しさも、色んなものを抱きしめて、そこから新しい思いが生まれる」

海はあらゆる生物の起源とされており、本作品でも第1話で説明があったが、陸の人間はもともと海の人間だったという。
だとしたら、あらゆる人間がエナを獲得する可能性は大いにあるはずで、現に美海や紡くんは既にエナを得ている。

エナの獲得条件は、本話で紡くんが発言していたように、海が「思いに反応する」こと。
つまり、「海」が好きな人間である。

そうして考えると、この作品に「エナ」という曖昧かつ明快な境界線が存在する意義が分かる気もする。

 

 

  • 境界線

今回もたくさんでてきた境界線。
しかもそれがきちんとストーリーに生かされている。


例えばこことか、

f:id:qfbrj:20201011195007p:plain

こことか。

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しかも、どちらも「失恋」を表しているのが面白い。
これまでも踏切は「好き」の気持ちを伝える境界線としての役割を果たしてきたが、今回は逆。

要のシーンは、彼と紡くんを分断することで、ちさきを追うことをやめた要を示している。
それを証明するように、おふねひきのてんやわんやでは、ちさきを追っていたはずの要が舟に引き返し、さゆの転落を防いでいる。

一方、美海は躓いて転び、線路の真ん中に倒れこんだまま泣いている。
要が境界線を越えたのに対して、美海は越えることも、引き返すこともできなかった。けっきょく彼女は、光を好きな気持ちを完全には諦めきれていない。

しかし、だから(光を好きな気持ちがあるから)こそおふねひきでまなかが転落したとき、美海の思いが海に溶け、まなかのエナが復活した。

数話前までは、まなかにエナが戻るとき、代わりに美海のエナが消失すると思っていた。

「何かが現れるとき、何かが失われる。さすれば、足し引き同じになるというわけじゃ」
18話にて、うろこ様のセリフ。

だが、まなかも美海も「同じ海」が好きな2人だ。であれば、両立は可能ということだろう。

 

 

  • 回収された伏線のまとめ

さて、今回はかなり謎が回収されたので順々に確認してゆく。

・9話ラストでまなかが赤ウミウシに告げた内容

これは「ひーくんが好き」でしたね。
まぁ予想通りというか、これは約束された言葉でした。


・紡くんが13話にて海に落とされた(設定上の)理由

これは深い意味なく残してきたが、今にして思えば紡・ちさきルートのフラグとしか思えない。
ここで紡くんに海の思いが反応しなかった(エナを獲得できなかった)と考えるよりは、ちさきを地上に残すためのギミックとして考えるほうが良い気がする。


・海から帰ってきた光(と要)が裸になっていた理由

これは・・・明かされるとかそういったこと以前に、おそらく5年間という年月の長さを表しているのでしょうね。
着衣すら風化してしまうほどの長い年月が経過し、ようやく帰ってきたのだと。

と思っていたのだが、海村に残っていた人間たちはみんな服を着ているので、まなかの思いが源流となった潮に流されるうちに、服が脱げたとか?
だとしたら、おじょし様の墓場でまなかが裸になっていた理由が不明。

なので、おそらく一番上の予想が正しくて、そのほかの人はどうでも良いので服を着せておいたのでしょう。
だって、光が地上のあれこれを親父さんに向かって話している間、裸だったら何かイヤじゃないですか(笑)


・18話にてまなかを連れ去ったときにうろこ様が物憂げな表情をしていた理由

これについても明言こそされていないが、おそらくまなかの「好き」が奪われていることを知っていたからではないだろうか。
とはいえもしかしたら26話にて明かされるやもしれないため、一応残しておく。


・紡くんがエナを獲得した理由(エナを獲得する条件)

これは上でも少し述べたが、海が「思いの強さ」に反応すると、エナを身にまとうようになる。
何の「思い」であるかというと、「海が好き」という気持ち。

美海は、お母さんが好きだった海が大好きで、そして海のような光のことが好き。
紡くんは色々な側面を持っている海が好きで、そんな「海みたい」なちさきが好き。

「さゆはどうだろう」と考えてたのだが、どちらかというと晃が獲得する可能性が高いように思う。
晃はなぜかまなかのことがめちゃくちゃ好きで、まなかは海そのものであった。
であるならば、晃がエナを獲得してもおかしくないと思うのだが、さすがに最終話で晃が海に落ちるとも考えにくいので、そこまでは描かれないかな。


というわけであと1話。
残っている謎は、以下の通り。

 ・18話にてまなかを連れ去ったときにうろこ様が物憂げな表情をしていた理由

 

次回はきっと伝承のこと、海神のこと、おじょし様のこと、そして美海のこと・・・
色々な物語が明らかになって、終わりに向かっていくのでしょう。

正直あと20分余で足りるのか?とは思うが、来週を楽しみに待っております。

それではまた次回。