お金がほしい

お金がほしい

2020年10月をもって更新をストップします。永らくのご愛読ありがとうございました。

小話・体験談

高校時代にうんこ漏らした話

誰にだって忘れ去りたい過去や、葬りたい記憶はあるだろう。 告白して無惨に散った日の夜。ここぞという場面で声が裏返ったあの日の会議。家族に自慰行為を見られた瞬間。 あれほどまでに消え去りたいと思える出来事はあるだろうか。マイナスの記憶というの…

髪を切った。そしていつも失敗する。

前々から思っていたが、「髪を切りに行く」という表現にはやや語弊があるのではないだろうか。自分で切るわけではない。美容師の方に切ってもらう。能動ではなく受動だ。 戦士は自ら死地に赴くようでいて、実際のところは上官の令によって「赴かされている」…

塾講師時代は、教育のことを考えていた。

「勉強なんてどうせ社会に出ても一切役に立たないし!」 周知の事実であろうが、これは勉強が苦手な中高生の逃げ口上である。社会に出たこともないくせに偉そうなことを。と思う方もいらっしゃるだろうが、この言葉は親をはじめとした我々社会人の口癖でもあ…

人生楽しそうな人は、なぜか歯茎が出ていた

同級生の進路が気になる。そういえば、高校で同じクラスだった彼は今何をしているのだろう。中学で同じ部活だったあいつは?可愛くてみんなから告白されていたあの人は、上京して雑誌社か何かにスカウトでもされたりしたかな? そういう心理は、誰にでも備わ…

踵を返して前進するのみ。

明け六つ暮れ六つとは昔からよく言うが、そんなウホウホ喚いてた旧石器時代の旧態依然とした時刻法でもって俺を縛りつけるんじゃない!とて昼近くまで惰眠をむさぼる今日の僕。そんな落伍者も残念ながら人間だもの。目覚めと同時に腹の虫が騒ぎ出し、まだ3月…

腐っても自分

あ...ありのまま今起こったことを話すぜ!「おれは机の上に食器を置いたと思ったらいつの間にか母の頭の上に置いていた」な...なにを言っているのか分からねぇと思うが、おれも何をしたのか分からなかった...頭がどうにかなりそうだった...ドジっ娘だとかポ…

地方学生が就職活動を終えて思うこと

米粒ほど小さな、ひどく個人的な話ではあるのだが、先日就職活動をようやく終えたのでここに報告しておく。まぁ、このブログで通告もしていなければ開始時に宣言もしていなかったので、皆さんにとっては本当に「あぁ、そうですか」程度のお話でしょうが。 と…

タクシー・イン・コリア

最近東京に出向く機会が多いのだが、東京の道路ではよくタクシーを目にする。そりゃ田舎にだってタクシーの数台はお目にかかるが、東京、というより都会の台数はやはり一桁違う。 それに近年はタクシー業界のニュースがあとを絶たない。位置情報サービスを活…

今になってようやくスチューデントアパシーの原因が分かった

スチューデントアパシーって何でしょうね。語幹だけ見ればかっこいいですね。ただの無気力症のことなのに。 どうしてこうも日本人というのは横文字を好むのかしら。サマーオレンジじゃなくて普通に夏みかんでいいじゃないですか。と僕は思うのです。 なんて…

宝くじという魔物

キャッシュレス推進と言われてずいぶん久しい。僕の周りでも、1年前ならその単語に見向きもしなかった人が「この前の飲みの会費LINE Payで払ってもいい?」なんて聞いてきたりして、あぁ、時代は少しずつ変わっているのだなぁなんて感じる。 しかし日本とい…

500円ランチに行ったら540円とられた

タイトルでネタバレをするのはあまり僕の趣味ではない。特に昨今はYouTubeなどの動画サイトでサムネイルが重要視されていたり、もちろんブログのタイトルやwebニュースの記事名によってアクセス数や広告のコンバージョン率なんかも変動してきたりするのでど…

うしろがみひかれるおもい

金曜夜の最終電車。ホームでは訳のわからぬ世迷言を大声で捲くしたてている顔面紅潮おじさんや、居酒屋特有のタバコ臭を衣類に付着させて通り過ぎる人でごった返していた。そんな風景を横目に改札を駆け抜ける人々。そして僕もそのひとり。 そんなありふれた…

たぶん、電車内通話は罪でない

田舎ですら、毎日のように電車に乗っていると様々なドラマと対面する。全身からおしっこの匂いを漂わせている男性とか、アニソンを熱唱し始める小学生とか、地べたに座り込んでパンツが見えそうになっている女子高生とか。 きっと東京ではこれ以上にバラエテ…

喧伝!私の祭りの参加方法

こう見えて僕は祭りが嫌いである。あ、見えないか。 古来より祭りというのは五穀豊穣を神仏に祈願したり、あるいは豊作を感謝したり、北島三郎が歌ったりするものであるが、もはや今となってはそんな意義などどこかに打ち捨てられ、参加することが目的と化し…

これが世界標準クオリティー。なんてね

しばらくブログの更新を怠っていたのは、まぁ通例どおりネタ切れというのもあるんだけども、様々な事情や用事で立て込んでいたからに他ならない。 その用事のひとつに中国への海外旅行というイベントがあったのだが、別にこれ。遊びに行ったわけではない。 …

書くほどのことでもなし

最近、無意識下においてモノをぽんっとどこかに置き、数分後にそれを探し回るという遊びがマイブームである。 うそ。全然流行ってない。なんならさっさとやめたい。 どうしていつもこうなるのかしら。まったくもって慙愧に堪えない。特に最近はスマホの雲隠…

何かが違う、我が人生

先日、久しぶりに家族全員揃ったため一緒に食事に出かける機会があった。姉を含めて4人だけで食事とは、およそ1年ぶりのことであった。 僕はまだ地元の大学に通う学生の身分なので二親と共に実家暮らしであるが、姉は東京に出ているため直接会う回数というの…

コンサートにおけるファンのモラルについて考えてみた

おととい僕は、友人と一緒にB'zのライブに足を運んだ。(以下ライブのネタバレあるので注意!)彼らを生で見るのは実に3回目であり、それは一見多いように感じるかもしれないが、30年という彼らのキャリアと比較するとたった3回なんて夜空に散らばる星屑みた…

盗まれた自転車が2年半ぶりに戻ってきた

昨晩10時頃のこと、突如我が家にプルルルルルという電話の音が鳴り響いた。 「はい、もしもし」「あ、どうもこんばんは。私警察署のものですけれども、夜分遅くにすみません。○○さんいらっしゃいますか?」 訊ねられたのは紛うことなく僕の名前だった。温か…

この涙はきっと、煙が目にしみただけ。

もう1ヶ月以上前のことになるが、今年のゴールデンウィーク、親戚10人程度が一堂に会してバーベキューをおこなった。 僕の親戚は東京に住んでいるので、その最寄りの公園にあるバーベキュー会場を予約してくれていたらしく現地集合であった。 何度も訪れたこ…

キャリアウーマンの羞恥に悶える姿を見ると勝ち誇った気分になるのは何故なのでしょう

タイトルが長い。最近のラノベかよってくらい長い。でもさだまさしの歌詞に出てきそうだと解釈を変えるとなんだか高尚な感じがする。 だがそんなこと、今はどうだっていい。なぜなら僕は今、最高に気分がいいからだ。 宝くじが当たったわけでもなければすれ…

改札口のラストランナー

かつて僕はこのような記事を書いたのだが、 ex-finprethe.hateblo.jp 早いものであれから10ヶ月が経過した。この頃から既にネタ切れの話をしているとは驚きだ。それでもこうして続いてしまっているわけだから「ネタ無い無い詐欺」じゃないかという疑いもかけ…

台湾旅行記 狂乱のホテル篇 5(最終話)

※連載モノは今回で一旦区切りです。長い間ありがとうございました。 結論から述べると、我々の作戦は見事なまでに成功した。 成功率はせいぜい50%程度と見ていたのだが、実際手をかけたドアはすんなりと開いてくれたのだった。 けれどまぁ。K西くんは当然の…

台湾旅行記 狂乱のホテル篇 4

僕らの計画は、今度こそ完璧に近いものであった。そう確信するほかなかった。 実を言うと、先ほど隣の部屋に返却したルームキーとは、僕らの部屋のルームキーだったのだ。 ルームキーというのは、通常2人部屋の場合それぞれの手に行き渡るよう2枚配られる。…

台湾旅行記 狂乱のホテル篇 3

油断大敵。大概の場合、何かを為そうとする際は思わぬところに綻びが生じていたり穴が開いていたりするので、万全に万全を期すのが通例である。 だが当時の僕らは若かった。若いという、ただそれだけで一点突破できるような都合のいい世の中ではないから失敗…

台湾旅行記 狂乱のホテル篇 2

人知れず決起した僕とU原くんは、計画の第一段階に突入した。 それはK西くんが「そろそろシャワーを浴びようかなぁ」と言った直後から、すでに始まっていたのだ。 差しあたって僕らは、役割分担を決めた。この作戦は2人以上でないと成し遂げられない、そう確…

台湾旅行記 狂乱のホテル篇 1

それぞれのホームステイが終了した翌夜、僕たち台湾旅行中の学生はホテルでまったりと過ごしていた。 ホームステイはたしかに貴重な経験ができたのでタメにはなったが、やはり精神的にかなり疲弊した。いくら親切にしてもらったとはいえ、言語の壁がある見ず…

台湾旅行記 その5(最終話)

ex-finprethe.hateblo.jp ex-finprethe.hateblo.jp ex-finprethe.hateblo.jp ex-finprethe.hateblo.jp 続き。 そうして歩みを進めると、帰りは行きと違ってまずはバスに乗るのだとニックが言った。ひとまずバスで駅に向かい、そこからまた往路と同じ電車に乗…

台湾旅行記 その4

ま、さすがに今回で終わるでしょ。いやホント、終わらなかったらおかしいって。 そして、前回までのあらすじが気になるという珍しいタイプの方々はこちらからどうぞ。 ex-finprethe.hateblo.jp ex-finprethe.hateblo.jp ex-finprethe.hateblo.jp 前回の続き…

台湾旅行記 その3

異例の連日投稿だけど、トチ狂ったわけでも神の思し召しというわけでもない。単純に前回終わらせる予定だった話が思ったよりも長引いてしまったので、せめて連投することでお赦しをいただきたい。 というわけでさっさとケリをつけようではないか。 えっと、…