お金がほしい

お金がほしい

2020年10月をもって更新をストップします。永らくのご愛読ありがとうございました。

絵本というコンテンツ

童謡とか昔話とかラジオ体操とか、そういう「日本人なら誰でも知っている」ものって意外とたくさん存在するもので、海外の人からは奇異の目で見られることもしばしば。
もちろんその外国人にとっては当たり前のことも、われわれ日本人にとっては物珍しいことだって沢山あるに違いないのだが。


それでも、やっぱりそういうのって国民性が出るというか、「日本人ならでは」とか「日本人らしさ」と通ずるものがあると思う。

上に挙げた「ラジオ体操」も、農業大国たる日本だからこそ遍く認知されるようになったんだろうし、「盆踊り」が親しみやすいと感じるのもきっと、小さい頃から頭打ちのリズムに慣れているからに違いない。
いつの間にか僕たち日本人は、日本人ならではの情操教育をさせられているのだ。

そして今回「誰でも知っている」ものとして僕が取り上げたいのは、そう。タイトルにもあるとおり「絵本」についてである。


絵本といえば、皆さんは何を思い浮かべるだろうか。
有名なところだと「はらぺこあおむし」とか「3匹のこぶた」とか「おおきなかぶ」とか・・・ってあれ。


これってもしや、全部外国発祥の物語なんじゃね?

 

終わった。
「日本人ならではの絵本」について今回書こうと思っていたのに、シナリオが全部ボツですわ。

なんだよ日本人。もっと頑張れよ。


でももういいや。なんだっていい。

そういやキンコン西野がテレビで「絵本は赤ちゃんの親世代という「一世代上の人間」が購入するので、彼ら彼女らが子供のときに見聞きしたことのある絵本ばかりが売れる。だから絵本業界は成長せずに何十年も前のまま停滞している」とか言っていたっけ。
今ようやく思い出した。っていまさら遅せえよ。


まぁでも、言われてみればそうなのかもしれない。

仮に僕が一児の親だったとして、今から絵本を買いに行くとなったらやっぱり自分が内容を知っている本ばかりを選択してしまうと思う。
なぜならば、本というのは読み終わるまで役に立つ本なのかそうでないかが分からないからだ。

その絵本を読み終えてみてはじめて「あぁ、この絵本ではこういうことを伝えたかったのだな」とか「あのとき○○したからハッピーエンドになったんだな」ということが明確に分かる。
そしてそれが教育上有意義かそうでないかの大きな判断材料となる。

だからAmazonかどこかのサイトであらすじが参照できるならばともかく、名前も聞いたことのないような絵本をいきなり購入するというのはリスクが高すぎる。
そういう面で、キンコン西野氏の取り入れたフリーミアムは賛同できる。

実際絵本業界以外でもこのシステムを導入しているところは多いし・・・というか、むしろwebビジネスでこれを取り入れていない例のほうが少ない気がする。

基本操作だけ無料とか1話~5話だけ無料とか、それこそスマホゲームでもストリーミングサービスでも今やこんなの当たり前。


西野氏が炎上したのはマスコミの情報操作的なアレだと思うので僕はまったく気にしていないが、あの一件を経て僕は確信した。
今後絵本業界はもっとフリーミアムを取り入れていくべきなのではないか、と。

だって、ネット上で絵本の内容全部公開しても買う人は絶対買うでしょ。
って、こうやって書くと「労働の無償化」とかなんとかって批判する人がいるけど、いやでも待って。これは絵本よ?

子供に読み聞かせするとき、無料公開しているサイトを開きながらパソコンで読む親がいると思います?
スマホ上の絵本でページめくるってさぁ、お子さんブルーライト浴びて寝つけなくなるんじゃないんですかね。


まぁこれはあくまで僕の推測だけど、今のこのインターネットが普及している時代でも、普通はちゃんと絵本を買うと思うよ。
インターネット上で「これいいな」って思ったらさ、ポチる人もいるでしょうに。

んでもってツイッターとかブログとかで「この絵本おススメ!」とか書いてくれたら宣伝とかになるでしょうに。

 

たとえば有名なもので「泣いた赤鬼」っていう話があるけど、この内容を僕たちがまったく知らなかったとしたら子供に見せたいと思います?

タイトルだけを見て「えっ、泣いた赤鬼?どういう意味だ?」って疑問に思うことはあるかもしれないけど、このインパクトだけでわざわざ1000~2000円くらい出して購入しようとする人は少ないんじゃないですかね。
だって、それがどんな内容なのか分からないから、子供にとって有益か否か、そしてコストをかけるだけの価値があるのかさえも不確かだからである。

んでもって結局「凶悪なイメージがある鬼だけど、実は気弱だったり優しい部分も持っているという話なんだろうな」とか一方的に内容を推測して「それなら同じような内容で別の絵本のほうが面白そうだな」とか、やっぱりそうなっちゃうじゃないですか。
人間ってつまるところみんな保守的なんだよね。


だからさ、あまり知名度の高くない絵本に関してはweb上で内容を公開しちゃってもいいんじゃないのかと。

あーでも待って。
もし公開するなら、きちんと結末まで公開すべきだと思う。

10Pまでとか中途半端なところで終わらせると、それはむしろ逆効果というか「気になるけど...まぁなんとなく流れが分かったし今回はいっか」ってサヨナラしちゃう人が多いと思うんで、やるなら最後まで見せるべきだと思います。


正直AmazonKindleとかで小説や漫画を数10ページだけ無料ダウンロードできるようにしているけど、あれって意味あるのかな・・・ってそれはいいや。


まぁ、でも今回書いたのは「今の時代」だからこそ確信を持てただけである。

これが数十年後「タブレット端末用絵本」とかが普及し始めた頃にwebで無料公開していたらただの自殺行為なので、まだ書籍としての絵本が一般的な今の世の中だからこそフリーミアムは意味を成す気がする。

 

 

 


・・・・・・うわ。
なんか気づかぬ間に調子のいいことばっかり書いちゃったよ。

本当は「ぼっちはスイミーを読んでも泣ける」とかいうワケ分からない題材で当初書こうと思っていたのに、いつの間にかフリーミアムについて熱く語ってしまっていた。

 

まぁいいや。
スイミーのことはいずれまた書きます。

いや、書かないかもしれないけど。