お金がほしい

お金がほしい

2020年10月をもって更新をストップします。永らくのご愛読ありがとうございました。

無料駐輪場なんて停めるモンじゃない

無料ほど高いものはない、という文句がある。

僕は毎日最寄駅付近の無料駐輪場に自転車を停めてから電車に乗っているのだが、時たまこの言葉が脳裏をかすめる。

例えばそれは一昨年、うっかり自転車の鍵を閉め忘れた日が一日あったのだが、帰ってきてみるとそこにあったはずの自転車が姿を消していた。

その日は家までの5kmほどを歩いて戻り、翌日盗難届やら新しい自転車選びやらで随分と苦労したものだった。
でもこれは僕にも落ち度がある。盗んだヤツは絶対許さんがまぁ仕方が無いと諦めもついた。

ただこれも時々だが、電車を下りて戻ってきてみると自転車のカゴの中に見覚えのない空き缶やらペットボトルやらが入っていることがあるのだ。
ちなみに今日もそれが起こった。

正直に言う。
は?マジで何なの?あいにく今日は誕生日じゃねぇよ。
なにを人様のカゴの中に飲むヨーグルトとか入れちゃってくれてんの?
たしかに最近便秘がひどいけど別に乳酸菌とかプラスしてくれなくていいし。そこまで気を遣っていただかなくて結構ですし。

ちょうど隣にいい感じの高さのカゴがあるからって、じゃあ何を入れてもいいんですか?
そこに山があるから、みたいな理由でカゴの中にゴミを入れていいと思っているんですか?
あなたは知らないかもしれないが自転車のカゴにだって夢とか希望とか色々入ってんだぞ?

てかどうでもいいけど捨てるならちゃんと飲み干せや。なんでちょっとだけ残して去っていくんだよ、お慈悲とか要らねぇから。
こっちだってお前の残り汁を有り難がって吸い尽くそうとするほど生活に困窮しちゃいねぇんだよ。

でも大体そういうことをやりそうなヤツはおおよその見当が付いている。
というか近くに置いてある自転車を見ればすぐに分かる。

おい、お前のことだからな高校生男子!
しかもよりによって地元でそれなりに名の通った進学校のヤツほどそういうこと平気でする。勉強以外も大事だがもうちょっと別のこと楽しめよ。お前のイカ臭い青春に他人を巻き込むんじゃねぇ。

それかワックス塗りたくって眉毛がハゲた中学生。

この際だから一応言っておくけど中学生がヘルメット外して怒られてるのとか超絶ダサいからな。
何か勘違いしているようだがあなたたちがイキがっていようが何やろうがどうせ中学生の飯事なんだよ。
小・中学生料金で遊園地にでも入ってろ。


...はぁ、虚しい。実に虚しい。
いい年して年下にマジ切れしている惨めさなんて重々承知している。
こっちだって匿名でネチネチとこんな駄文に時間なんて割きたくない。

でもさぁ、なんでそんなことするのよ?
自分がやられて嫌なことは他人にするなって保育園で教わらなかったの?
リアクションも見れないのに見ず知らずの人に嫌がらせしてそれで楽しい?

僕にも昔ありましたよ、そりゃあ。
自分の自転車を出そうとしたら隣の自転車に当たって見る見るうちにドミノ倒し。その絶望感に近くの自転車のタイヤを蹴ってしまったことはありますよ。

えぇ、認めましょう。あの時は私が間違っていました。
本当に反省しています。

だから今回も含めて自転車のカゴにプレゼントが届くたびにきちんと持ち帰って適切に処分していますよ。
いつも思うけど我ながらマジで偉い。ありがとう。もっと褒めて。

それであなたたちはそんな他人の気持ちとか考えたことがあんの?
大雨の日に傘が盗まれた絶望感を味わったことがあるの?
汗水垂らしてストレス溜め込んで色々な人に怒られてようやく手に入れたお金で買った、みたいなストーリーが頭をよぎったことはないの?

ないんだろうな、どうせ。
あったとしても他の自転車のカゴにゴミを移したり、今度は別の傘を適当に盗んでいくんだろ?
知ってる、そのくらいはさすがに。

だからこの文章に意味なんてないことも分かっている。
だいたいこのブログに読者がいるのかさえ懐疑的。

でもさ、なんというか自分の青春時代くらい胸張って万人に語れるようにしようよ。

昔は若かった、なんて話をしても誰も褒めてくれないよ?
聞いてる人だってそのときは愛想笑いくらいするかもしれないけど心中では中指突き立ててるからね?



...と、ここまで自転車のカゴにゴミが入っていたというだけで話を膨らませてきたのだが、正直多くの人が経験したことがあると思う。
「え、何言ってんのそんなの日常茶飯事じゃん」なんて人も結構ザラにいると思う。

けどみんな凄い。僕なんてこうして記事にしちゃうくらいなのに、みんな黙って許していて凄い。尊敬する。マジリスペクト。

でもこの前電車から下りたら自転車のカゴにアリナミンVのビンがまとめて10本くらい入っていて、その時はちょっと「頑張れ!」と思ってしまったのはここだけの話である。