片仮名の「ヲ」
今さらながら、日本人って結構凄いんじゃないかと思った。
だって英語はアルファベットだけだし韓国語でもハングルと多少漢字を使う程度なのに、日本語ときたら平仮名に漢字に片仮名まである始末。どーしてくれるのこれ。
大学で仕方なく受講したスペイン語でもね、アルファベットに混じってñとかいうnの上にミミズが引っついたような文字が出てきただけでも恐れおののいたというのに。3種類っておいおい冗談キツイぜ。
きっと他国で日本語を勉強している人は参考書の5ページ目くらいにある「日本語の書き方は漢字と平仮名と片仮名の3種類あります」という文章に出鼻を挫かれ絶望しているんだろうな。
頑張れ、どこかの国の少年少女よ。
・・・まぁ、とはいえ生粋の日本人もこの3つ(特に漢字)を完璧にマスターしている人なんてそうそういないだろう。
漢字なんて漢検準2級を取得していればまだ良いほうで、そのくらいの知識がある人でもしばらく使っていない漢字なんていつの間にか忘却の彼方。
日本人も使いこなせていないのに、それを外国人に促すのは苦行を強いているみたいでイヤだなぁ、なんて思ったりもする。
とはいえ近年では言語学習の在りかたが変容してきたというか、グラマーよりもオーラルが重視される世の中になったので日本語が書けなくても何とかなるだろう。
結局はコミュニケーションが大事だから、字が読めなくても誰かに質せばそれで済むケースも多い。
ちなみにこれ。
3月1日は日曜日で祝日、晴れの日でした
1年くらい前に話題になっていたけど、この上の文章って外国人にとっては超絶難問なのだとか。
なんでも上の文章に入っている「日」の読み方が全部違うため、正確に読むのが至難の業らしいんですねぇ。
正直「1日」は「ついたち」でも「いちにち」でもどっちでもいいと思うんだけど、きっと試験で「いちにち」は不正解になるんだろうな。
とまぁ前置きはこの辺にして。
タイトルに戻ると、現代社会において片仮名の「ヲ」ってもしかして使わないんじゃね?というだけのこと。
いや、先日片仮名の「ヲ」を偶然書く機会があったのだが、紙面にその文字を書こうとした刹那、ふと「あれ、「ヲ」ってどんな字だったっけ?」と思案してしまった。
もちろん一瞬のことなので考え込むような素振りは見せなかったものの、しかし考えてみると片仮名の「ヲ」なんて数年ぶりに書いた気がする。
もしかして小学1年生のとき片仮名の練習で書いて以来なんじゃないのこれ。
ちなみに皆さん、片仮名の「ヲ」の書き順は大丈夫ですか?それ本当ですか?
2画じゃないですよ。3画ですよ。
しかも横に2本書いてからラストに縦のはらいですからね。
でもさ、これだけ使用頻度が低かったらそりゃ書き順くらい忘れるわ。
みずほ銀行にいたっては片仮名の「ヲ」が受け取り人名に使えないそうです。代わりに「オ」に変換されるみたいです。お前の存在意義よ。
ひらがなの「を」ならばね、格助詞としてみんなが多用しているさ。
意識してないけど、この文章内でも「を」なんてかなり頻繁に使用していると思う。
でも片仮名ってどーなのよ。
相田みつをが「だって人間だもの ミツヲ」って書いていたらなんだかすごーく電波な感じになっちゃうでしょ。
強いて言えば。強いて言えばだよ?
「おたく」とか「オタク」のことを(自虐あるいは揶揄などの意を孕む)少々卑しんだ表記として「ヲタク」があるが、実際その程度でしょ。
使用頻度は著しく低いからどうしろあぁしろって言う気はありませんけど、なんというか1人だけ仲間はずれだなぁと。
だって発音は「を」も「お」もほとんど一緒だし、それに楽曲中のフェイクとかでよくある「Wow Yeah」とかフツーに「ウォ」でしょ。
だからもうちょっと「ヲ」を慈しみたいなぁと・・・・・・
あ。
いたわ。