雨が好きとな
雨が降ったとき、地面から上がってくる匂いのことをペトリコールというらしい。
えっ、それって米津玄師と雨のパレードの曲名じゃないの?
そう思った人はなかなかの音楽通だと思う。10ポイントくらいあげてもいい。
あとグリフィンドールは5点減点。
こんな感じで誰が名付けて、そして誰が使っているのやらさっぱり分からない言葉ってのは結構あるみたいで、例えば寝てるときにピクッとなるのをジャーキングと言ったり、誰からも何も来ていないのにポケットの携帯が振動したように感じて「あっ、勘違いだったか...」となる悲しい現象はファントム・バイブレーション・シンドロームなんて名前が付けられているらしい。
誰が使ってんだよそんな言葉
にしてもペトリコールなんて結構カッコイイじゃないか。もし僕がTwitterをやってたら今日からアカウント名をペトリコールに変更したくなるくらい琴線に響いている。
ただこの言葉って多分使い道がものすごく狭いんだろうなとも思う。
何となくだが、友達が「あー、雨の匂いだ」なんて言うとすかさず僕が「ねぇねぇ知ってる?雨の降った匂いって、実はペトリコールという名前が付けられているんだよ」と豆しばっぽく言う。
すると友達が「へぇ~~!」と返して会話終了。
...よし、使うのはやめておこう。
そういえば雨つながりで思い出した。
何の脈絡もなくまことに申し訳ない限りだが、「私って雨好きなんだよねぇ」とか言っちゃう人ホント無理ですごめんなさい。
いや、キャラじゃなくて本当に好きなのかもしれないけど。
世の中には僕が大嫌いなクモを愛してペットにしている人もいるくらいだから、真意は分からないんだけども。
でもごめんなさい。無理です。
いいよ、好きという考え自体は否定しない。
ただ僕とは絶対に合わないってだけ。
マジで雨が好きという考えが分からない。
ぜひともその考えに至った経緯を100字以上400字以下でまとめてレポートを提出してほしい。
「みんな雨を嫌ってるから」という理由で雨が好きになったなら分かるよ?
僕も最近安倍首相が好きで仕方がない。アベマリオの動画なんてここ1週間で3回くらい再生した。
でもそれは「みんなと違う自分」とか「少数派でいることへの憧憬」みたいなメンヘラ思考回路を繋ぐための材料として「雨」を持ち出してるだけだからさ。
もしくは「私マイノリティーの意見も分かるんです」みたいなおぞましい上から目線。
実際のところ正直そんなに雨好きじゃないんでしょ?知ってるよ。
いや、雨ってそりゃ必要だけどさ。
マラソン大会当日に大雨降って延期になったら「雨マジ愛してる」ってなるけどさ、そういうのじゃないじゃん。
あれ、ちょっと待てよ。
ここは是非とも意見の食い違いを無くしておきたいのだが「雨が好き」って、雨によって得られる副次的効果が好きってことではないよね?
相合傘ができるとか、庭の花に水やりしなくてすむとか、遅刻する言い訳ができるとか。
そういう好きじゃないんでしょ?
え、なに?風情がある?雨音が心地良い?リラックス効果がある?汚れた心を洗い流してくれる?
オーケー分かった。もう何も言いません。
そもそもね、僕自身が「雨が好き」って言う人の考えを理解する気が無いんですわ。
そんな人が何を言っても争いを生むだけなので自粛モード突入。
ラブアンドピースで行きましょう。
あ、でも春の雨は花粉が少なくなるから好きですよ。
あと嫌いな人の旅行日に降る雨。
...我ながら最低クソ野郎だ。
スリザリンは10点減点。