お金がほしい

お金がほしい

先に謝っておきます。ごめんなさい。

アニメにおける「死」について

※この記事は以下アニメのネタバレを大なり小なり含みます。
かぐや姫の物語
千と千尋の神隠し
魔法少女まどか マギカ
打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?


結婚してあげることくらいでしか責任取れませんので、以降は閲覧注意の上、自己判断でお願いします。

 

 

 


僕がタイトルにあげたこのテーマを初めて意識したのは、故・高畑勲監督の「かぐや姫の物語」を観賞したとき。


ラストシーンでかぐや姫は、月から来た使者的な存在に半ば無理やりに羽衣を着させられ、無表情のまま月に帰還してゆく。

正直、このシーンがとても印象的だった。
凡人の考えとしては、強大な力に親子の愛が勝つみたいな、デイアフタートゥモローよろしくの超展開が待っていると思ったらあれですよ。

「え? これで終わり?」と思わず頓狂な声をあげてしまったことを思い出す。


だから正直なところ初見時の感想はいまいちだったんだけど、しかし改めて考えるとあれはまさしく「死」である。


加えて僕の父は、この映画を見た感想としてこう語っていた。

「親としては子供の幸せを思って色々してあげたくなるけど、それが結局子供を殺してしまうこともあるんだよなぁ」

僕はまだ子の親ではないので、これを聞いたときはまさしく親目線の感想だと思った。
つまり僕には到底及ばぬ考えであった。


よくよく考えれば「月に還る」という言葉、いや概念自体が死のメタファーだったわけで、それを表現した高畑勲監督マジすげぇというのが今の感想です。


それを踏まえて様々なアニメを振り返ると、

http://tn.smilevideo.jp/smile?i=30219404.L

こういうマミるシーン以外にも結構「死」というのは隠されていたんだな、なんて思う。


たとえば「千と千尋の神隠し」の冒頭、萩野家の車中で千尋はこんな体勢でいるが、

f:id:qfbrj:20190406231749p:plain

花束を胸に抱えて寝るという動作はまさしく「死」そのものだと感じざるを得ない。


ほかにもジブリアニメは「風の谷のナウシカ」を筆頭に「崖の上のポニョ」に至るまで死生観とでも言うのかしら。そういうのが散りばめられている印象が強い。

宮崎駿監督がそういうの好きなのかな。「アルプスの少女ハイジ」にも似たような匂いがあるし。

 

それから最近アニメ映画の「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」を観賞したのだが、やっぱり主題として「死」が通底していた。

話はそれるが、あの映画は評価、興行収入ともに思わしくなかった。
だから世間的に見れば失敗なんだろうけど、個人的には公開時期が悪かったというただその一点に尽きると思う。


若者に人気の米津玄師が主題歌を担当したということで、おそらく「君の名は。」的な脳みそ溶解恋愛ドラマを期待した人々がこの映画に足を運び、その結末に「ファッ!?」となっただけだと思うのだ。いや多分。


ここまで散々書いてきてこんなことを言うのも気が引けるが、僕はあまりアニメに詳しくない。


どうやら同映画には監督や制作会社など、そうそうたるメンツが大集結していたらしい。
あ、劇伴音楽を担当した神前暁さんは知っている。関ジャムにも出てたし。

おまけに主人公2人の声優が広瀬すず菅田将暉ときたもんだ。


そりゃ「君の名は。」フィーバーが冷めない時期にそんな映画公開しちゃったらさ、期待に胸をEカップくらいにした人々が押し寄せるに決まっていますわ。

そして「思ってたのと違ーう!」ということで辛口評価。まぁその実こんなところでしょう。(適当)

 


話を戻します。
この映画にはそりゃあもう膨大な死のイメージがあって、そういう観点でもう一度見返したいと思える作品だった。

例をあげると、「白霞む電車」「お花畑」「夜の海」とか。その他にも(見落としている点を含めて)たくさんのメタファーがあって、思わず映像作家を目指しそうになるレベル。

総監督は新房昭之さんと言うらしい。憶えておこう。


ラストシーンには色々な解釈があって然るべきで、僕自身よく分かっていないながら「次はどの世界で会えるかな?」というなずなのセリフが重要であるように思う。
どうやら1995年のドラマ版(映画版?)では「次はいつ会えるかな?」だったようなので、このアニメに関してはここが肝だろうと。

そう考えると、この方の意見がとても面白いと思った。

www.club-typhoon.com

これが正解かどうか分からないし、もちろん受け手の解釈はそれぞれ違って良いと思っているので、皆さんももし余裕があればこの映画を観ていただいて、そして大いに頭を悩ませてください!

 

 

 

ちなみにアフィブログではないので、ここで購入してくれても僕にお金は一切入りません。
だから買わなくていいです。

どうでもよいおしらせ

こんにちは。
Twitter再開したので、お時間ありましたらよろしくお願いします。

ブログを更新できるほどの時間的余裕と精神的余力が残っていない分、なんというか140文字で完結できる世界に私も惹かれてしまいました。


とはいえ、基本的にはブログの更新時とクソどうでも良いことしか発信しないので、そこまで気になさらなくて大丈夫です。
でも寂しいのでフォローしてもらえると嬉しいです。


4月6日現在、0フォロー0フォロワーなので(笑)

 

涙のテロリストは手に負えない

久しぶりの更新。

残念、生きていました。

 

最近は田舎の実家と東京の往復を繰り返しているので忙しくて更新できないのです。

たぶんあと2ヶ月くらいそんな感じが続くので、僕も最近のトレンドに肖って無期限活動休止とでも銘打っておきます。

どうせまた再開するんだけど。

 

ともあれ田舎と都会の違いというのはやっぱり沢山あって、その最たるものはコンビニトイレの有無なのではないかと強く思っている。

 

 

過日、僕は腹痛に苦しんでいた。

遠出が多くなったことの弊害で生活のリズムが崩れて、イッツマイ快便ライフが突如終焉を迎えたのだ。

いや違う。前日に賞味期限が1日過ぎたコンビニおにぎりを食べたのがいけなかった。なんか海苔が湿っぽかったし。しかも薬品みたいな味がしたし。

あいつのせいに違いない。おのれ、今後は二度とお昼におにぎり4つなんて買ってやるものか。

 

しかし。過去は憂いても嘆いても変化してくれないので、我々人間というのは前しか向けない。振り返ることはできても進む方向は変えられない。そういうふうにできている。

ならばこの現実を受け止め受け入れて、建設的に対応策を考えるのが吉だろう。

 

というわけでやって参りましたコンビニエンスストア

田舎人の考えとしては緊急時のトイレ=コンビニという意識が脳内に染み付いているため、頭を空っぽにして辿り着いた先がコンビニであったわけである。

けれども都会のコンビニでトイレに遭遇するのは非常に稀有で、しかも港区でその奇跡に乾杯できる日にそう易々と巡り会えるわけがなかった。

 

僕は三軒回った。青いところ、合併したところ、24時間営業じゃなくなりそうなところ。

恐ろしいことに、そのすべてにトイレがなかった。東京人ってもしかして昔のアイドルみたいにトイレ行かないの?

 

 

だがそうこうしているうち、僕の胃腸がかねてより奏でていたスクリームが限界に達しつつあり、もはや悠長に四軒目のコンビニを探している時間的、精神的余裕はなかった。

いや、コンビニ以外を探せよって思うけどね。

 

でももう本当に限界だったのだ。焦るほどに追い詰められ、冷たい汗が止まらなくなってくる。ケツの。

だが人間というのは面白いもので、極限に追い詰められたとき、その本性を露わにするらしい。

 

人間って普段の生活で脳みその5パーセント程度しか使っていないらしくて、それが極限状態ともなれば人間はそう、覚醒する。

 

 

 

僕はレジの前に立った。

いらっしゃいませ、と店員が言うか言わないかのうち、僕はズボンに隠していた拳銃を彼の額に突き立ててこう言い放つ。

 

「命が惜しくば速やかにトイレを貸せ!さもなくばレジ前の通路が……そりゃ大変なことになるぞ!」

 

もはやテロである。だが僕の腹ではすでに謀反が起こっているのだ。食べ物一揆を起こされて沈黙を貫くのは殿様ではない。

 

レジの周りでは、客や他店員がザワザワしはじめた。

銃口を向けられる店員。必死の形相で金銭…ではなくトイレを要求する者。いやはや世の中物騒ですねぇ。

 

だが僕とて後には引けない。諦めたら試合終了。鳴るのはホイッスルではなく、たぶんケツの悲鳴。

 

「おい、いいからトイレを…」「お客さま!」

 

再びそう発したとき、店員の大きな声が僕の言葉を遮った。

 

「お客さま。申し訳ございませんが、当店にトイレはありません」

 

毅然とした態度だった。テロには屈しないぞと、そう言わんばかりの勇ましい目つきであった。

けれどもそれは蛮勇である。ネームプレートには「研修中」の3文字があり、もはや責任を持たないバイト君を籠絡させることなど至極容易に思えた。

 

「知っている。だが客に貸すトイレがないというだけで、店員用のトイレはあるのだろう?」

 

完全なブラフである。コンビニでバイトした経験はないが、おそらく店員用のトイレはどこでもあるはずだという謎の確信があった。

 

だが。

「いえ…店員用もございません」

「………え?ないの?マジで?」

「そうなんです。こちらのビル上階にトイレがありますので、そちらをお使いいただければ」

「え、あっ……そういうこと…」

「スタッフも皆そちらを利用しておりますので」

「あー…そうなんですねぇ…」

「よろしくお願いします」

「……分かりました。ありがとうございます」

 

 

バイト君は冷静だった。

一方の僕は別の汗が出てきた。

 

拳銃を持つ手は小刻みに震え、膝は笑い目は焦点が合わない。

しかも拳銃を引っ込めるタイミングを完全に見失ったことで、レジ後方からは「いいから早くトイレ行けよ」みたいな圧をすごく感じる。

 

「あの…良ければこれどうぞ」

血迷った僕は、収納し損ねた拳銃を店員に手渡そうと試みる。

 

「いえ、要りません」

 

即フラれちゃったー。悲しいな。

 

「で、では…さようなら」

「ありがとうございました。またお越しくださいませー」

 

 

その後僕は無事に排泄任務を完了し、業務執行妨害の疑いで逮捕、服役して事のあらましを現在一筆したためているのである。

 

 

東京なんてもう懲り懲りだぜ。

そう思いながら電車に乗っていると、疲れ気味のOLが僕の隣に座って寝始める。

 

そしてしばらくすると頭を僕の肩に預けてすやすやと寝息を立てるのだ。

 

 

 

フッ…なんだよ、東京最高!