お金がほしい

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2020年10月をもって更新をストップします。永らくのご愛読ありがとうございました。

西野カナが主題歌の映画って

ジャンルの垣根を越えてまで、ある共通項を以て括りだしたあげく一緒くたにしてしまうのはどうなのかとも思うが、結局何が言いたいかというと西野カナが主題歌の映画ってさぁ...という話である。


ちょっくらWikipediaで調べてみても、

「ガール」(2012)
ヒロイン失格」(2015)
高台家の人々」(2016)
となりの怪物くん」(2018)
3D彼女 リアルガール」(2018)

などなど。
うむ。ある一定層に需要はありそうだが、少なくとも僕個人として「観たい!」と思えるような映画はなかった。


しかしこれは貶したり馬鹿にしているつもりなんてない。
これらの映画のターゲット層に僕という人間が含まれていないだけのことであり、だから僕が興味を抱かないのもある意味では当然なのである。


であれば誰をターゲットにしているのかというと、まぁ普通に考えて女子中学生やら女子高生あたりだよね。
それもクラス内カーストが中間以上の、比較的リアルが充実していそうな女の子。

そんでもってそこら辺の女の子が普段何を聴いているのかというと、必然的に西野カナにたどり着く。
つまり恋愛映画×西野カナというコンビネーションはある意味で最強といってもいいかもしれない。


けれどもこれ。
刺さる人にはものすごく深いところまで刺さるけど、僕みたいな人間にはまったくピンとこない。

TVCMで映画の宣伝がはじまって、それと同時に西野カナの声が聞こえたら「あーはいはい、またティーン垂涎の恋愛映画ね」などと観てもいないのにストーリーの大枠が掴めてしまうみたいな、その程度の認識で終わってしまう。

だからターゲット層以外の人はほとんど取りこぼしてしまうのだろうけれども、逆説的に考えればセグメント化がきちんとできている証拠でもあるため一定数以上の顧客は必ず存在する。

これが西野カナを起用する最大の強みであるような気がしてならない。

 

だってそうでしょ。
映画のタイトル聞いて「?」となっても、「主題歌は西野カナだよ」と言われれば「あーはいはい、そういうタイプのやつね」って分かっちゃうでしょ。

このブランド力たるや、かなりすさまじい影響があると思う。

 

そして僕が思うに、これは西野カナのキャラクター性も関わっているのではないかと。
これだけ西野カナのファンを怒らせるようなことばかり並べておいて虫がいいのは分かっているが、僕は決して西野カナが嫌いではない。


2つ年上の姉が中高生時代に西野カナばかり聴いていたおかげで、なんだったらそんじょそこらの現役女子高生よりも西野カナに詳しいレベル。
ちなみに一番好きなのは「you are the one」という曲です。


この曲は2010年発売のアルバムに入っているのだが、ちょうど会いたくて会いたくて震えていた期と重なる。

この当時のジャケ写がこれ。

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51bMq-VL3RL._SX450_.jpg


ケバい。
正直言うとケバい。

今この化粧で街を歩いている人を見かけたら、ちょっとイカつい人なのかなぁと思って心中で「絶対関わらないようにしよう」とか思うことだろう。
7年前のことだけど、そのくらい今の時代とはかけ離れている。


おそらくだが、当時はこれが流行のメイクだったのだ。
西野カナが時代のトレンドだったとするならば、こういうメイクが当時もっともお洒落であると考えられていたのではないだろうか。

発声というか歌い方もすごくギャルっぽい。
今の西野カナとは歌唱法も歌詞も曲調もまるっきり違う。

当時僕はまだ洟垂れ小僧だったから分からないけど、きっとそういうことだと思う。


2017年の西野カナがこれだから、やっぱり時代も変わっているんだよなぁなどと感じてしまう。

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/71nkjPeRriL._SL1126_.jpg

数年前までキリッとしたメイクが主流だったのに、今ではふわっとしたイメージのメイクが受けているらしい。

木でたとえるならば、トレンドが針葉樹林から広葉樹林に移り変わった感じ。どうして木で喩えた?

 


しかしそんな彼女も御年29歳ということで、立派にアラサーの仲間入りを果たした。
この調子でいったらいつまでも人気が続くとは思えないし、かといっていきなり路線変更するのはかなりリスキーである。


もう西野カナの曲は聴いていないけれども、かつて時代を席巻したファンションリーダーの今後の展望には注目せざるを得ない。