お金がほしい

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2020年10月をもって更新をストップします。永らくのご愛読ありがとうございました。

愛すべき洋楽のクソ邦題

世の中には許せることと許せないことの2種類がある。
そして許していいことと許してはダメなものもある気がする。


そんな僕が今回議題にあげたいのは、洋楽の邦題について。

邦題というのは、音楽に限らず映画や小説のタイトルでも用いられる。
有名なところで言うと「Harry Potter and the Philosopher's Stone」を「ハリー・ポッターと賢者の石」と訳したり、「Mission Impossible」を「スパイ大作戦」と表現したもの。

もちろん外国で生まれたものを日本人に説明するには日本語化してしまうのが一番手っ取り早いだろうということは承知している。

分かってはいるのだが、しかし中には「は?」って感じちゃうものもやっぱり多い。
だから今回は、その中でもどうしても許せないものだけ愚痴らせていただく。

イチ洋楽ファンとして、決して看過できない「クソ邦題」に災いあれ、と唱えつつ。


とはいえ僕の怒りを買った邦題をすべて挙げると文字数がとんでもないことになるというか、枚挙にいとまが無くなるので数曲を厳選してお届けする。


かといっていきなりマイナーな曲に入っても仕方がないので、これなら誰でも知っているはず。

The Beatles「A Hard Day's Night」

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最近、に限らず昔からよくテレビでも使われていたので知名度は高いと思う。
今だと「笑ってコラえて」で流れてたっけな。

そして僕個人としては、この曲が諸悪の根源だと思っている。
まぁ論より証拠。

この曲の邦題がこちら。

 

ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!

 

 

どうしてこうなった。
もう1回尋ねる、どうしてこうなった。


もうね、言いたいことはわかるでしょ?
この年代のことはあんまり知らないからヘタなことは言えないけど、でも「これは違くないか?」ってそれだけは断言できる。


それからもう1曲、超有名どころで言うと
Stevie Wonder「I Just Called To Say I Love You」

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今や中学生の英語の教科書に載っているスティーヴィー・ワンダー
でもまだ生きてます、67歳の現役です。

この曲の邦題は「心の愛
一見すると英語タイトルにも「I Love You」が入っているから良さげに感じてしまうが、断じて否である。

PV見れば分かるけど、これは「ただ愛してると伝えたくて電話した」的な(直訳)、そんなタイトルです。

っていうかそもそも「心の愛」ってなんだよ。
愛は心から生まれるものだから重複してるんじゃないのか?

これはれっきとしたトートロジーだと僕は思うんですけどねぇ。

 


だが、上2曲はまだマシなほう。

どこのアホかは知らんが、酒飲んだ勢いでテキトーに付けたような邦題が沢山ある。

実際日の目を浴びない曲のほうが遥かに面白い...ネタにしやすい...斬新奇抜なものが多いのだが、ここは敢えて「クソ邦題」のまま有名になってしまった哀れむべき曲を紹介したいと思う。

 

もはや今からはダイジェスト版。

 

  • Wham!「Wake Me Up Before You Go-Go」

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邦題:ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ

何がウキウキだ!・・・と言いたいところだけど、PV内におけるジョージマイケルのはしゃぎっぷりからして致し方ないような気もしてきたぞ。

 

  • Loverboy「Working For The Weekend」

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邦題:それ行け!ウィークエンド

おいこら、アンパンマンかよ。

でも残念ながら曲のイメージを損ねていないような気もする。絶妙なラインを突いてきたのか、それともやっぱりクソ邦題なのか。。。

 

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邦題:お説教

 

・・・は?
お説教・・・えっ?は?

とりあえずこの邦題をつけた人に今からお説教したい。

ご存知さんま御殿のテーマソングだが、お説教っておいおい・・・クソダセェ!
歌詞もそんなつらつらと講釈を垂れる内容でもないし、まぁ捉え方は人それぞれってことか?

 

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邦題:ガラスのニューヨーク

もはや原形を留めてすらいない。
クソ邦題の多いビリージョエルだけど、その中でも異彩を放つのがこれ。

ニューヨークは彼の故郷だから良いとして、CD音源冒頭にガラスの割れるSEが収録されているからってわざわざタイトルにしなくてもいいと思うの。

 

  • Bon Jovi「You Give Love A Bad Name」

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邦題:禁じられた愛

鬼奴の十八番。

何が禁じられているのか、って愛かよ。
そもそも愛が禁じられている原因と理由が分からない。

邦題にインパクトと面白さはないけど、いや、だからこそ余計に苛立つ。
中途半端にしよって!

 


というわけで、本当はもっと挙げたいけどキリがないし打つのも面倒臭いのでこのあたりにしておく。

だが、僕とて全ての邦題に難癖をつけようと思っているわけじゃない。

Chicago「Hard To Say I'm Sorry」の邦題「素直になれなくて」はなかなか正鵠を射ている気がするし、様々なアーティストがカバーした「You Can't Hurry Love」という曲の邦題「恋はあせらず」もなかなか評価が高い。


しかしこれらは稀有な例であり、基本的には実際のタイトルと邦題がうまく脳内でリンクしないことのほうが圧倒的に多い。

まぁ最近はそういった批判が多かったせいか単純にカタカナ表記にするだけなどの方法が採られているためもはや何も言わない。

クソ邦題はあればあったで「名曲を汚しやがって」と憤慨するが、無くなってしまえばそれはそれで物寂しいものである。

いや、無くていいけどね。