お金がほしい

お金がほしい

2020年10月をもって更新をストップします。永らくのご愛読ありがとうございました。

日本中が人見知りだらけだなぁおい

もうねぇ、ダメですよ皆さん。
自分のことをすぐ「私って人見知りだからさぁ」なんて言うの。

ガチの人見知りが勇気出して「私、人見知りするんです」って言っても重みが出なくなっちゃうんだよ。

「人見知り? あぁそんなの全然大丈夫大丈夫!俺もめっっっちゃ人見知りするから!」ってそれおかしくないかい?
フォローになっていないし、というかそもそもそんな返しができる時点で微塵も人見知りじゃないだろ。

 


一体いつの間に日本は自分のことを「人見知りです」って紹介する文化が根付いたんだろうか。

だいたいさぁ、人見知りの人が自分のことを「人見知りするんです!」なんてそうそう言えるわけがないじゃない。
もしそれを言えたとしたらそれは褒めるべきであって、決して同情してほしいとか共感してほしいとか、ましてや相談に乗ってほしいなんて断じて思っていない。

言うなりゃ美容室で雑誌読んでいる人と一緒。
マジで話しかけてくんなよ、ってこと。


でもさ、なんかよくいるじゃない。
適当に洋服とか見にいこうと思ってお店に入るといきなり「どういったものをお探しですか」ってまだ何も決めてねぇんだよ分かるだろ。

んでこういうやつに限って自己紹介のとき「自分人見知りするタイプなんで」ってちょっと待てや。

 


あぁ...もう。

いやさ、なにかみんな勘違いしてない?
「人見知り」って別に「他人の前でありのままの自分をさらけ出せない人」って意味じゃないよ?

「ありの~ままの~姿見せるのよ~」なんてヒドい話だよまったく。
お前は自分の醜い部分をさらして生きてきたいのか?
それともあれか。裸になりたいのか?


人間の愚かな部分とか自分の醜い部分をさらけだしてね、それで迷惑するのは愛すべき他人ですよ。
そういうのは「自分を受け入れてもらう」んじゃなくて「相手に自分を押し付ける」って言うの。


ありのままになんて生きていけるわけねぇだろ。
葛藤してこそ、逡巡してこそ、忖度してこその人間だろ。


それができないから「人見知り」だなんて表現、もはやギャグですらない。
まちゃまちゃだってもうちょっと面白いこと言えるわ。

って、まちゃまちゃという名前を久しぶりに書いた気がする。
5年位前にエンタの神様で観て以来、まったくと言っていいほど音沙汰ないけどお元気にしていますか?

 


あのね、いいこと。
初対面の相手に向かっていつもの仲間内のテンションで接することができる人なんてマジでいねぇよ。

いや、たまにいるけどさ。
「コイツ人懐っこいを通り越してただのクズじゃん」って人、意外とたくさんいるけどさ。


普通は初対面の人に対して当たり障りのない会話をするし、当たり障りのない返答をするし、そら一歩先まで踏み込めないよ。

でも重要なのは2回目以降でしょ?

初対面なんてみんな同じようなもん。
ぎこちなくてこそばゆくて、おまえは人生初デートかよって雰囲気。


だから2回目に会ったときが大事。
顔を覚え名前をうろ覚えながら記憶して性格がなんとなく分かっているような、そんな状態の2回目がキーとなる。

 

だから2回目でもう飲みの約束とかしちゃっているヤツだけにはマジで人見知りと名乗ってほしくない。

 

本当の人見知りにとっては2回目がようやくスタート地点なのだから、いきなり食事に誘うとかマジでハードルが高すぎる。
いっそハードルを潜り抜けたほうがよほどマシ。


というわけでね、勘違いしないでほしいわけですよ。

4人とか5人とかでアトランダムにチーム作ったとき、きっと1人くらいは馴染めない人がいると思うんです。
初回はみんなぎこちないからあんまり何も感じなかったけど、あきらかに2回目以降「うわ、こいつ馴染めてないわ~」ってヤツが出てくるわけですよ。

それが本当の人見知りなんですわ、えぇ。

でもね、これは言わせて。
それは他のチームメンバーにも多少なりとも責任がある。

だってもうその人見知りの人を除いたメンバー間で、ある程度輪が形成されちゃってるんだもの。
2回目から少しずつエンジンかけていこうかなぁなんて思っていたら、すでに他のメンバーが200mくらい先でエンジン吹かしてもうやりあっちゃっているわけだよ。


だから当然ながら、人見知りの人はその輪に入ることができない。
他のメンバーは「どうしてあの人はこの会話に入ってこないのかな?」程度にしか思っていないんだけど、精神レベルがもう違いすぎるんだよね。

ここをとにかく分かってほしい。
エセ人見知りの方々にはなかなか理解できないポイントだと思うが、人見知りの人から言わせれば「どうして会って2回目でそんなに和気藹々と喋ることができるの?」って感じなんだよ。

2回目は知り合いじゃなくて初対面の続きなんだよ。


だからその後試行錯誤の末、やっと輪に入れたと思っても残念。
こちとら周回遅れなんですわ。

他のメンバーが力を合わせてスピードアップしている間に、人見知りの人は勝手に暴走して後ろ向きに進んじゃったりしてるんですわ。

だからほら、まったく話がかみ合わないでしょ。
人見知りにとっては、それはそれで話に入らなくてもいいから別にそれでいいんだけどさ。

 

でもね。
もしも、もしもの話だよ?

もしも2回目の段階で「あ、こいつ今のうちに引っ張っていかないと今後使い物にならなくなるわ」っていうヤツを見つけたら、無理やりにでも引っこ抜いてほしい。

正直そいつがいなくてもチームは機能するし、むしろそっちのほうが便がいいかもしれない。
それにそいつを除いた編成のほうが変な気を回さなくて済むし、大概そういうヤツは自分に自信がないからチームのムードも悪くなる。


ただ、やっぱり居たら居たでそいつも結構役に立つんだよ。
居ないなら居ないでそれなりにチームは回っていくけど、居たらその人の分だけアイデアも技術も力も増える。

なのでこれを使わない手はないのではないかと、僕はそう進言したい。

 


まぁとりあえず僕が今回言いたかったのはこれだけ。
人見知りは人見知りになりたくてなっているわけじゃなくて、色々と順応が遅いんです。

きっとガチの人見知り同士でグループを作ったら、他のグループより遥かに取り掛かりが遅くてぎこちないけど、それでも最高なものを作り上げるに違いない。


とはいえ「そこに気付いてほしい」っていうのは人見知り側のわがままだけれども、理解があるとそれだけで本当に違う。
まずは大多数の人間が「自分はそこまで人見知りしないぞ」ときちんと自覚して、ガチの人見知りの生存権をできるだけ増やしてください。

それだけで救われます。いやかなり。

 

 

まぁ今回のブログで結局何が言いたかったのかというと、「人見知りしないタイプなんで!」と同じテンションで「自分人見知りするんで!」というヤツが嫌いという、ただそれだけでした。

さようなら。