お金がほしい

お金がほしい

2020年10月をもって更新をストップします。永らくのご愛読ありがとうございました。

「秒速5センチメートル」を見たら女性恐怖症になりかけた話 Part2

※とりあえずこの記事は映画「秒速5センチメートル」のネタバレを多分に含みますのでイヤな方はご退出を。

 


さてさて、前回に続いて今回もやっちゃいます。
ちなみに前回の記事はコチラ

さぁさぁみんな、女性恐怖症になる準備は済んだでしょうか?
では早速本題に移りたいと思う。


前回はたしか踏切で小学生の明里ちゃんが見せた女性の本気に戦慄したところまでを書いたと思う。多分。
怖くてあんまり憶えてないけど。

そういえば新海誠監督の作品って踏切が重要なシーンで度々登場する気がする。この映画しかり「ほしのこえ」しかり。
君の名は。」でも結構重要な場面で踏切が登場していたはずだけど、そっちもネタバレになっちゃうのでこれ以上話を膨らませないようにします。



前回までの記事でアバン終了までは書いたはずだ。
今回はそれから場面が変わって、いつの間にか2人が中学生になっていたところからスタート。

この頃は明里ちゃんが遠くへ引っ越してしまっていたらしく、2人は別々の中学に進学している。しかしそれで物語が終結するはずもなく、どうやら彼らは文通をはじめたことでその仲を繋ぎとめているらしい。

まぁそれはいいよ。文通なんてさ、このご時世なかなか古風でよろしいじゃありませんか。

だが僕はここで声を大にして言いたいことがある。もう世界中に響き渡るくらい大きな声で訴えたいことがある。

明里ちゃんよ、さすがにこれは狙いすぎではあるまいか?

論より証拠。何よりもまず明里ちゃんから届いた便箋を見てほしい。

f:id:qfbrj:20181218003028p:plain


もちろんみんなの言いたいこともよーく分かる。けれどもまずは僕の話を聞いてほしい。

これについては本当に、挙げればキリが無いくらいに不満を漏らしたいところだが、とりあえずはまぁ正直に「かわいすぎるだろ」ということだけ言っておこう。

なんなのこれ。

まず字が綺麗。好き。
おまけに横に描いてある絵が微妙に下手くそで萌える。好き。
便箋のチョイスも完璧。爽やかさとお淑やかさを体現したような体裁。好き。
しかも謎のポエム的表現技巧を駆使した偏差値高そうな文章。これはあんまり。

誉めるところしか浮かばない

負けた。

明里ちゃんの魅力には完全敗北。降参するから結婚してくれ。

もうね、男子の理想を絵に描いたような、それでいて完璧じゃないところがあることも完璧で、それに奢る様子は一切無い。

なんだこれ。聖人君子か?ひょっとして明里ちゃんって実は人間じゃなかったんじゃないの?

マジでさぁ、「ミーンミーン♪」じゃないんだよ。なにが「とけるー」だよ。
拙い絵を描いて横に注釈みたいに「都庁!!」とか書いてんじゃないよ!

ホント困る。こういうの。
こんなんやられてね、好きにならない男子がいないわけないじゃないのよ。

ホント馬鹿なんだよ男って。どうしようもないくらいどうしようもないんだよ。
そんなことくらい自分が一番分かってんのに馬鹿だからまた騙されちまうんだよ。

だけどさぁ、こんなのって無いじゃん。
なにこれ。この手紙は「私に惚れて?」って言ってるんでしょ?そうなんだよね?

でもこういう素振りだけ見せといていざこっちが勇気出して告白したら「え?異性として考えたことも無かった」とかさぁ。ホントに。

・・・ちょっとやめろ。なんか自分で墓穴掘ったかもしれない。

 

 

まぁ、てな具合でそれ以降もお互い文通を続けてゆく2人だったわけだが、明里ちゃんから自宅に届く手紙をわざわざ学校で読む貴樹くんの図がこちらになります。

f:id:qfbrj:20181218003641p:plain


これは貴樹くんが1人で手紙を読んでいると先輩の女子生徒が教室に入ってきて「なに、ラブレター?」「違いますよ」的なやり取りをしていたシーン。

僕の青春のひとコマすらこんな光景なかったけど別に羨ましいとか妬ましいとか思ってないから。それはいいとして、ここでとりあえず皆さんに注目してほしいのは机。この机配置なんですよね。

今一度写真を見てほしい。そして盛大に突っ込んでほしい。
「おい貴樹!その机の配置はATフィールドかよ!」と。

たしかに劇中セリフから汲み取れる限りでは、きっと貴樹がこの配置に机を並べるようこの先輩から指示されたのだと分かる。
きっと会議用に長机を囲うように並べたのだろうということもまぁ何となく推測できる。

でも僕が言いたいのは、「なぜにわざわざその囲いの中に入るのだ?」ということだけ。

いやまさかね、机並べ直していたら自分が外に出るのを忘れて閉じ込められちゃったー!みたいなアホの子じゃないと思うんです貴樹くんは。

もうね、これを見ただけで分かる。
自分と明里の手紙の世界に完全に入り浸って、他の人を寄せ付けないようにしている。
机を並べるのはいいけどさ、なぜ自分1人だけその中に入ってお手紙読んでいるのさ。


しかも何よりもムカつくのは、ここまで他人を寄せ付けない構図を取っておきながら先輩の女子に話しかけられるというモテ男っぷり。くそったれ。

...あれ。
明里ちゃんのことについて書いていたつもりがいつの間にか怒りの矛先が貴樹に向いているぞ。

このブログは一体どこへ行くのか?
目的地にたどり着けるのか?
いや、そもそもゴールなんてあるのか?


次回に続くぅ!

 

 

ex-finprethe.hateblo.jp