お金がほしい

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2019年7月7日(日) エレファントカシマシ 日比谷野外音楽堂 セトリと感想

ライブレポートではなく感想、というより雑感です。
個人的な備忘録メインなので、読みづらい点等は悪しからず。

日比谷野外音楽堂
2019年7月7日(日)
席種:立見

 

↓セットリストは以下のサイトからお願いします↓

dailysetlist.net

 

第1部

1.シグナル

初日のセトリを見たい気持ちをどうにか我慢して向かったので、「1曲目は何だろうか」とワクワクとドキドキとロマンティックが止まらなかった。
なので、この曲の前奏が耳に入った瞬間びっくり。

野音と言えばシグナルみたいなイメージもあるけれど、1曲目なんて完全に想定外です。ちゃんと調べてないけど、初めてじゃないのかな。
こんなことになるなら、ちゃんと心の準備をしておけばよかったぜ。


2.愛の夢をくれ

これもビックリ。なんと20年ぶりの演奏らしい。貴重すぎる。

半年ほど前の新春でも思ったが、アルバム「愛と夢」や「ライフ」はタバコをやめた今の宮本さんが歌うと伸びがすごいので、かなり映える。


そしてアウトロにて、謎の(いつもどおりの)「ははっ」という大笑いが発生。目が笑ってないんだよなぁ。怖えよ。

大音量で「あっはっはっは」と言うものだからついこちらもつられて笑ってしまうが、よくよく考えればここは公園。
コンサートに関係のない通行人がこのタイミングで狂気の笑い声を耳にした場合、どう思ったのだろうか・・・ということは、敢えて考えないようにしておくのが吉。


3.孤独な旅人

丁寧に歌っている印象。
声は前日もあったためか若干、本当に僅かながら掠れているものの、かなりよく出ている。

この曲か次の曲か忘れたが、細海魚さんがヘドバンしながらキーボードを叩いていたのが印象的。
・・・印象的なのに忘れてるよコイツ。


4.明日に向かって走れ

めっちゃ嬉しい。
この曲の大サビが特に大好きで、1週間前あたりから心の奥底で「やってくれないかなぁ」なんて思っていたので欣喜雀躍。

この曲はめちゃくちゃキー高いはずだし、前日も全力で歌っていたはずなのに、なんという声量、音域。
フッ...あんた最高だよ。


5.面影

なんたる至福。たまらん。流れが完璧すぎてニヤニヤが止まらない。

正直なところ、こういった曲を歌う宮本さんの声が一番好きで、きっと10年後もこの曲は美声で歌っているだろうな、と想像がつく。


野音=エピックというイメージがあったが、ここまでポニーキャニオンとEMIで来ており、このあたりから「おや、おかしいぞ?」と思いはじめる。どうでもいいか。


6.こうして部屋で(以下略)

この曲の直前、まるでスタッフかのようにしれっと蔦谷好位置さんが登場し、会場が気づいて拍手。どうやら前日も参加したみたいですね。

この曲が収められている「STARTING OVER」から蔦谷さんが参加して、それから10年近くずっと一緒にタッグを組んでいたわけだから、メンバーにとってもファンにとっても思い入れが相当深いでしょう。

「君に会いたい」の伸びがすごい。
そういえば高橋一生さんに提供した曲で、同氏は以前「普段恥ずかしくてなかなか使えない言葉を、彼というフィルターを通すことで抵抗なく言うことができた」と発言していたが、「いや、この曲で『君に会いたい』って言ってたじゃないの」と思っていたら、奇しくもそのタイミングで演るものだからビックリ。これもどうでもいいですね。

途中、1列目の人にかなり接近して歌っていた記憶があるが、アレは何だったのだろうか・・・。


7.翳りゆく部屋

蔦谷さん繋がり2曲目。
この曲は2017年の47都道府県ツアー以来かな?2018の新春でもやったのか。

イントロの優しいピアノで「あぁ、蔦谷さんだ!」と再認識。
こんなに早くまたエレカシ蔦谷好位置ヒラマミキオという組み合わせを見られるとは思っていなかった。もちろん嬉しい誤算です。

 

ここで金原さん&笠原さんペア登場。

宮本さんがMCで野音30周年について触れるが、30周年ではなく「30回目」と発言していたのがやや気になる。回数は100回近くやっているのではないでしょうか。

その流れで「ここの館長さんと知り合いになっちゃって。毎年来ているからさ」と続けるも、客の反応が微妙だったためか「面白くないですね」と早々に切り上げる。いや、どんまい。


8.リッスントゥザミュージック

今年の新春でも気づいたが、井の頭公園をちゃんと「いのかしら」と言っている。ベストアルバムのセルフライナーノーツでもコメントしていたし、ちょっと気にしているのかしら公園。おい。

ちなみに口笛は、僕が聞いた中では一番出ていた。
個人的に口笛に入る前の「ああー」を地声で歌ってくれたのが結構嬉しかった。

ラストのジャムセッションっぽいやつはいつ見ても圧巻。
宮本さんの「好位置ぃぃーー!!」という呼びかけに応えるように、激しい高速タッチを繰り広げる蔦谷さん。好き。


9.彼女は買い物の帰り道

これも聴きたかった曲のひとつなので嬉しい。
違うこれは涙ではなく雨です。

もともとメロディが綺麗な曲だけど、ストリングスが入るとこんなに美しく感じるものなのですかね。

「心ギリギリいっっつぉーらぁーい」という歌詞のミスがちょっとツボだった。どうでもいいですね。


10.笑顔の未来へ

まぁ、蔦谷さんといえばこの曲。
「涙のテロリスト」というカセットテープの曲を「笑顔の未来へ」という素晴らしい作品へ昇華させたことがきっかけで信頼関係が生まれたのでしょう。たぶん。

野音という小さなハコ(もはやハコではないが)だからか、ストリングスをはじめそれぞれの楽器の音がちゃんと聞こえる。それもこの会場のいいところのひとつなのだと感じた雨の日。


11.ハナウタ

「俺たちの代表曲のうちのひとつ」という紹介でスタート。

口からCD音源というのはこういうことを言うのかしら。いや、それ以上のパフォーマンス。

ディミニッシュコードの響きが好きで、この曲ではその流れが全部気持ちいいので肌で体感できて良かった。

蔦谷さんのコーラスが何だか無性に嬉しくて仕方がない。これを愛と呼ぶとすればいいのか?

あと、やっぱりイントロは「もういっちょ」なんだね。


ここでMC

話題は金原さん&笠原さんとの付き合いについて

金原さん、笠原さんとは2007年の桜の花舞い上がる武道館からの付き合いで、金原さんはその前の「桜の花、舞い上がる道を」でストリングス演奏に加わっている。
金原さんとは長い付き合いになることを言いたいらしいが、年齢を想起させる話題なので表現に苦しんでいる様子の宮本さん。

「もっと古いところで、それこそ細海さんとも一緒にやった曲、あの・・・古いところって言っちゃうとアレか」(『シャララ』のことです)
「まぁ、その・・・それなりに年齢も・・・いや、嘘言ってもしょうがないので」
「付き合いの長い・・・長いと言うとまたちょっとアレですけど」

僕は男だけど、こういった姿勢は非常に好感が持てる。
最終的に「瑞々しさを失わない」というところにどうにか着地しました。


このMCをして、当人は「大人っぽいMCができてよかったですね」と言っていたが、果たして?


都会的でカッコいい曲を、という言葉と共にスタート。

12.明日への記憶

僕の好きな曲の1つでもあり、野音の定番・・・とまではいかなくとも、2番手以上であることは間違いないはず。
この曲は好きだからカラオケでも頑張って歌いたいんだけど、アホみたいに難しい。

そんな中で今日はほぼ原曲どおりに歌ってくれて感激の極み。
CDのアレンジも好きなので、ストリングスを交えたバージョンで聴けたのはとても良かった。


最後に「チクタクベイベー」と言っていたのは何だったのだろうか。まぁいいや。聞かなかったことにしておこう。

あと、この曲が終わった瞬間脳内で「ヨロレイーーーン」と再生された人は多いはず。七月の雨ですな。


ここで金原さん、笠原さん、蔦谷さん、一時ご退場。


「では、新しい曲を」

13.旅立ちの朝

この曲は宮本さんお気に入りなんですね、分かります。
なんというか、エレカシ=東京のイメージなんだけど、この曲の場合はエアーズロックとかグランドキャニオンが浮かぶ。


ミッキー一時ご退場。そして土方隆行さんが登場。
宮本さん曰く「先生」。ソニーと契約が切れたあとの恩人で、「四月の風」の編曲をされた方ですね。


14.四月の風

1996年4月、FM802ヘビーローテーションに選ばれたのがこの曲で、演奏前にはそのことについて触れていた。
アコギを土方さんが担当。音がキラキラしていてめっちゃ綺麗。ほしい。

というか、CDで何回も聴いたあの音じゃないか!すげぇ。

あと個人的な願望としてはアルバム収録バージョンも好きだけど、死ぬまでにファーストバージョンを聴いてみたい。


15.悲しみの果て

同じく土方さんが編曲で携わった曲。
土方さんはエレキギターに持ち替えており、いつもの2倍尺の間奏部分では土方さんのギターソロを堪能。かっこいい。


16.今宵の月のように

同曲を作っているとき、もともとアコギは自分で弾いていたが、自分のギターだとどうしても激渋になってしまうので、佐久間さんに頼んで「なんとか土方さんに弾いてもらいたい」とお願いしたそう。
どうやらポニーキャニオンに音源化されていない「今宵の月のように 宮本ギターVer.」が眠っているらしく、本人もそれを聞きたいと言っていた。そんなんこっちだって聴きたいです。

録音は、今はなき一口坂スタジオというところでおこなったらしい。どこだ・・・。

というわけで、例によって今回のアコギは土方さんが担当。
音色やコードが若干宮本Ver.と違って、僅かな違いなのにだいぶ雰囲気が変わって聞こえるのが不思議。


第2部

17.RAINBOW

けっこう歌い慣れてきているな、という印象。
2年位前まではこの曲を歌うだけで体力をゴッソリ持っていかれるイメージだったけど、この曲との上手な付き合い方を学んだのか、完成度、というより純度がかなり高かった気がする。

相変わらずの雨だが、会場の盛り上がりは最高潮。


18.かけだす男

新春以来ですね。またやってくれるとは思わなかった。

いや、今日が雨だからか?なんて思ったけど、昨日もやってたから全然そんなことないね、偶然だね。
蔦谷さんがいたら「もいちーどー」というコーラスがあったのかな。


宮本さん、アコギに持ち替える。

19.月の夜

来たぜ!野音と言えば外せないこの曲。月が出ていないとかもうどうでもいいじゃない。

これぞまさに「弾き語り」という感じの、独特なリズム。
そしてようやくEPICの1曲目。あたしゃびっくりだよ。

誰も手を挙げず、声を出さず、宮本さんをひたすらに見つめる客席。息を呑むというのはきっとこういうことを言うのでしょう。
最後の一音が聞こえなくなってから拍手、という慣習が生きているのって、エレカシだけなんじゃないのかな。

 

曲が終わり、よく見えなかったが、アコギが地面に落ちる。そして宮本さん「タオル持ってきて」
立見なので何があったのか分かりません。誰か教えてください。


20.武蔵野

これも野音の定番。外すわけにはいかぬ。
厚生労働省のビルは何箇所か電気がついていて、誰か覗いてるかな?なんて思ったけど誰も窓際にいませんでした。

友達がいるのさの「なんてな」が好きで、武蔵野は「そんなこたねぇか」が好き。
本当にこの場所でこの曲が映えると感じた。

 

「雨にも負けずにも盛り上がっている、なんて奴らなんだ!」
「もともと決まっているんですけど、いいタイミングでやってきましたこの曲が!」

21.俺たちの明日

そういえば2017年の野音でこの曲を生中継したことがあった。
立見席から会場全体を見渡して、そんなことを思い出した。

宮本さんの声がでかくなるにつれて、雨も強くなる。
観客と対峙するのがエレカシのライブだが、今日は雨とも対峙していたように思う。


曲終わりに恒例の「いい顔してるぜ、よく見えないけど」

そしてMC。本日の名言が出ました。

「髪の毛が濡れると二枚目さが増す」

それを受けて誰か(男性)がなにかを言ったんでしょうね、「そこのオヤジも風呂あがったあと自分の顔見てウットリしてるくせに何言ってんだ!」と宮本さん。

「俺もそうだけど」
「小学校のときの口癖が『世界の美男子』ですからね」←これはよく言っている気がする


と、ここでメンバー紹介。

成治さんのハットに赤いリボンがついていることをここで初めて知る。かわいい。

「石くんです。今日はプロボウラーみたいです!」←共感を得てしまったらしく会場爆笑。

ちなみに僕の脳内では「プロボウラー石森」という昔の漫画のような名前が浮かんできて一人でツボにはまる。どうでもいいですね。


22.友達がいるのさ

これが来ないと締まらない。
久しぶりに「今日は寝てしまうんだ」を地声バージョンで聞けたのがとても嬉しい。

「歩かなくてもいいぜ」「斜めに行ってもいいぜ」「止まったっていいぜ」にしみじみしていたら、石くんに向かって「持ち場に戻れ」


曲が終わり、ここで全員ステージ上に大集結。
「独特の、でも思い出深い野音になりました」
「いい曲作るんで、また会いましょう」

23.ズレてる方がいい

エレファントカシマシオールスターズ(長いな)のようなメンバー構成で演奏。
ステージ上に10人いるので、随分と狭く感じる。

蔦谷さんと細海さんがノリノリでツインキーボードを弾いていたのが印象的。
豪華絢爛な内容に会場も沸いて一体感が生まれる。こういうのいいね。


正直20曲目くらいから日も沈み(もともと隠れていたが)強風も相まって寒くて仕方がなかった。
合羽がうまい具合に風除けの防寒具となってくれたものの、皆さん体調にはお気をつけていただきたく思う。

ラストに宮本さん「なんてタフな奴らなんだ!」


アンコール1

24.so many people

舞台袖に捌けた人たちが再度全員集合。10人編成でのソーメニー。
ここまで来るとホーンセクションも欲しくなってくる。

宮本さんはじめ、会場全体がかなりハイテンションだった。

アンコール2

25.ファイティングマン

イントロで会場が沸く。
デビューシングルがこんなに愛されるなんてすげぇよ。

ちなみにこの曲は5人。メンバー+細海さん。


細海さんがここでご退場。最後はメンバー4人に。

26.星の降るような夜に

実はこの曲か「流れ星のような人生」のどちらかをやるのではないかと予想していた。というのも、奇しくも今日が七夕だからである。
まぁ雨なので星も降っていないし、宮本さんも禁煙しているのでタバコはずっと切れているはずだが、この曲で終わるなんてとてもロマンチックじゃないですか。

「ぶらぶら行くとしよう」がエピック時代の声かと思うほどで、当たり前だけどやっぱり本人なんだな、と。


「もう夜か」→「雨が降ってきちまったな」に変更。

 

というわけで以上。
もう疲れたので寝ます。