お金がほしい

お金がほしい

2020年10月をもって更新をストップします。永らくのご愛読ありがとうございました。

seven oopsが売れないのは困るわけですよ

あのね。
僕も本当はこんなこと言いたくないんだけど、でも困ってるので言います。

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seven oopsというバンドです、売れてください。


いやさ。
人には色々と矜持とか自負とか、そういうのってあるじゃない。

実のところ僕は売れるバンドに対しての先見の明があるんじゃないかと自負していて、まぁそれはイノベーター理論でいうところのアーリーマジョリティあたりにいるので必然ではないかという疑いもあるんだけど、しかしそれを差し引いてもseven oopsが売れてくれないと困るわけですこの一文長いですねごめんなさい。

と、ここでちょっと頭良さげな単語を使ってしまったので説明しようじゃないか。
イノベーター理論は、マーケティング用語のひとつなんだけど、簡単に言うとアレだよ。新商品購入の早さ遅さ的な感じのやつを層というか順番で表した感じのやつですわ。うわ頭悪っ。


まぁ具体例を挙げると、たとえば乾電池に代わる何かが発明されて市場に流れてきたとするじゃないですか。

するとそれにいち早く気付いて購入するのがイノベーターと呼ばれる層で、全体の2.5%くらい。
イノベーターにやや遅れて購入するのがアーリーアダプター。ここら辺の人たちは大概コネが多かったり有名ブロガーだったりするので、彼らの間で浸透してくるとその後の流れができやすい。まだ全体の13.5%くらい。
んでそこから更に遅れて購入するのがアーリーマジョリティ。メディアで取り上げられる一歩手前くらいで発見するので一般的にはアンテナが高い方。全体の34%程度。
その次がレイトマジョリティ。ここらへんはメディアで「ただ今大流行!」などと取り上げられてからようやく購入を検討する層。こちらも全体の34%近く。
そして最後がラガード。もはや購入しない。未だにガラケーとか使ってたり、アナログでテレビを観ていたりする。全体の16%程度。

ってこんな説明でだいたい分かりましたでしょうか皆さん。

乾電池?何のことでしょうか。


んで何が言いたかったかというと、購入云々の話は一旦置いておいて、音楽全般の知識に関して僕はアーリーマジョリティなわけです、はい。
最近はもうやめちゃったけど1年前は1ヶ月に1回は目ぼしいアーティストがいないかチェックしていたし、iTunesのランキングなんて毎晩開いていた。

なのでアーリーマジョリティの中でも割とアーリーアダプターに近いくらいにいた時もあったと思う。そのくらいの自負はある。

そしてその結果、

秦基博→「ひまわりの約束」で大ヒット
SEKAI NO OWARI→言わずもがなドラゲナイ
back number→アホみたいに売れた
エレファントカシマシ→最近の伸び率がすさまじい

みたいな感じで、もともと若干売れていた人たちが爆発的に売れる数年前には必ず「コイツら来るぜ!」と目を光らせていたのです。
でも上に挙げた人たちは割とメジャーというか、そこまで自慢できるものでもなんでもないんだけど、とここで次に「これは!」と思ったのがseven oopsなのだ。

僕が彼女ら(彼ら)を知ったのは2014年で、知名度はビミョーなライン。
「この人たちが売れたら自分の感性はホンモノだ!」と、身勝手ながら彼らにそんな期待を込めた眼差しを向けていた。

でも残念なことにまだ売れていない。

 

ところが実際、売れる要素は充分なのだ。

  • キャッチーで分かりやすいメロディーライン
  • ヴォーカルNANAEの顔面偏差値と透き通った声質
  • 中高生をターゲットにした恋愛の歌詞
  • それでいてちゃんとしたバンドサウンド

パッと思いつくだけでもこれだけ挙がる。もう売れていいでしょこんなの。

僕からすれば背中がむず痒くなりそうな歌詞の曲も多いけど、それは今のJ-POPシーンにおいて圧倒的大多数が当て嵌まるから問題なし。
そんなコテコテの恋愛ソングが多いかと思えば、バスドラムはガンガンだしベースも超唸っている。完全にロックバンド。

極めつきはやっぱりヴォーカルだよ。ヴォーカルはバンドの顔っていうくらいだし、カリスマ性とか才能とかの要素が不可欠なんだけど、それも余裕でクリアしている。

 

https://cdnx.natalie.mu/media/pp/static/music/7oops02/photo01.jpg

ほら男子諸君、かわいかろう。応援したくなるでしょ。こんな顔で性格までいいらしいんですって。

それに彼女の声。
どこかの機関が彼女の歌声に音声分析をかけたらしいのだが、その声は人間の耳に馴染みのいい周波数成分が多いらしい。なにそれ無敵じゃん。
これは腹式呼吸がしっかりできている証拠だという。

 

www.youtube.com

しかし。
そんな要素を持ってしても、seven oopsは未だに「売れている」と言える状況にいない。

もちろんながら知っている人は知っている。NARUTOとか勇者ヨシヒコとかの主題歌に抜擢されたこともあるので認知度が低いとは言いがたい。

でもやっぱり、一般的にその名が浸透しているかと言えば、それはノーだろう。


ただね、いくつか問題点は分かってるんだよ。
というか、その問題点が明確すぎるのに改善しようとしないから最近僕は「ひょっとしたらこの人たちって売れたいと思っていないんじゃないか」とさえ考えてしまう。

もしそうならこんな記事はただの邪魔なので即刻削除するんだけど、どうなんだろうか。


いや、まずね。この人たちは全員が沖縄出身なんですわ。
そこはいいんだよ。地方出身のバンド、最近だとWANIMAとか、そういやGLAYも北海道だし。

でも彼女らはメジャーレーベルにいながら拠点はいまだに沖縄なんだよね。
たしかにホームグラウンドで活動できればストレスも少なくて済むかもしれないけど、その分東京とかで取れたはずの仕事も地方で潰しちゃっていることも多いはず。
それが勿体ないなぁと。

それからメディア露出の少なさね。
初期の頃はCDTVとか全国区の番組に割と出演していたんだけど、ここ数年はほとんど見ない。

最近はweb中心になったとはいえ、まだTVの力は激甚。
メディアというかテレビだけど、せめてシングルとかアルバムリリース時には出演できるよう事務所が頑張ってほしいなぁと。

僕はもうあと知名度の問題だけだと思っているんで、それをどう上げるかと言ったらもうテレビに頼るしかないでしょ。
ビジュアルだけで興味を示す人もいるだろうけど、知らないのと知っているのでは雲泥の差。

あとはやっぱりリリース期間かなぁ。
これは他のバンドがいかに凄いかってことなんだけど、seven oopsって2011年から全国流通版出しているのにまだアルバム3枚しかないんだよね。

ちなみにさっきチョロッと名前出たWANIMAは2014年からCD出していてもうアルバム3枚だし、それこそめちゃくちゃ売れたback numberも2009年のミニアルバム入れればもう6枚ですわ。

売れるってタイミングの問題も大きいって言うけど、つまりその中には数打てば当たるという含意も考えられるわけで、だとすればもうちょっと楽曲リリースに注力してもいいのではないかと思う。

 


まぁこんな感じで個人的に考えられる問題も多いわけだけど、いいバンドなので皆さん聴いてみてください。
そして売れてください。

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