お金がほしい

お金がほしい

先に謝っておきます。ごめんなさい。

昔ペットを飼っていた話

またもや昔話。
マジで最近いっつも昔話ばかりしている気がする。

でもそれだけ本当に何もないということで、それはある意味平和なことなのかもしれないけど、そういうのは瓦解してから気付くものなので今は正直つまらないです。
それが後に平和だったんだなぁと気づくんだろうけど。

 

あぁ、もう何だっていいからはやく空から美少女とか降ってきてほしい。
んでトンネルを抜けたら異世界とかと繋がっていてほしい。

 

ってまぁそんなことあり得ないんだけども、こういうロマンを持つのも結構大事かなぁと最近気付きまして。
現状何も持っていない人間が夢や希望さえも持たなくなったらもうお終いだと思うんです。
まぁ、お察しの通り全部他力本願なんだけどね。

 

でまぁ昔のことなんだけども、僕が小学生の頃に一度だけペットを飼っていたことがあった。
ペットといってもイヌとかネコとかそういうメジャーなものじゃなくて、誰が予想できただろうか。
そうです、ヤドカリです。
あ、ちなみに高足ガニもヤドカリの仲間らしいけど、って今はそんなのどうでもいいよね。
美味しけりゃなんだっていいんだよ。

 

と、ここらでそろそろ「どうしてヤドカリにしたのか」という問いがどこからともなく飛んできそうな気がするが、ごめんなさい。

 

まったく覚えてないんです。

 

ただヤドカリを飼いはじめた頃はちょうど家族で沖縄旅行に行った直後くらいだったので、きっと南国気分だったのでしょうねぇ、はい。

というわけで僕は小学生のころ、ヤドカリを2匹飼育していた。
まぁ正確に言うと僕には姉がいるので姉弟2人でヤドカリを育てていたというべきだろうか。
少し大きな虫かごのようなプラスチックのケースに100均で適当に買った砂をザーッと散らし、最後に水を数センチ浸して住居完成。

・・・何という低クオリティーさよ。
「まぁ、こりゃすぐ死んじゃうよね」って感じの簡易版「海」を虫かごで再現し、姉と一緒に餌をあげたり水を吹きかけたりと、それでも結構甲斐甲斐しく世話を焼いていたのだ。

 

ヤドカリというのは、あまり飼ったことのある経験を持つ人は多くないと思うが海辺に住む生き物である。
もちろん陸でも生きられるが、やはり生物なので当然水がなければ死んでしまう。
だからヤドカリの世話内容としては、①餌をあげる ②水を定期的に替える ③霧吹きで水をかける、の3項目くらいだった気がする。

どうです、なかなか簡単でしょ。
でも少し放置しているとタニシみたいな臭いを発することになるので正直オススメはしません。

それに、これもあまり知られていないかもしれないがヤドカリは定期的に貝殻を引越ししないと死んでしまうらしいのだ。
なんでも、ヤドカリは成長に合わせて貝殻を変えてゆくらしく同じ貝殻にずっと居座り続けるわけではないそうで。
そのため我が家でも2匹のほかに貝殻をいくつか置いておき、引越しの準備を整えていた。
いつでも彼らが引越しできるよう、成長できるよう、最高の環境を用意しているつもりだった。

そう、そのつもりだった。

だがしかし。
僕たち姉弟がヤドカリを飼い始めて数ヵ月後、彼らは突如としてこの世を去ったのだ。
あまりにも突然の出来事に、僕も姉も、「えっ?」と言うほかなかった。
だって前日まで彼らはいつも通りだったし、それに餌だってきちんと食べているようだった。
まったく死ぬ予兆なんて、これっぽっちも感じていなかったのだ。

おまけにヤドカリは長命だと聞いていたので、まさかこんな短期間で死んでしまうなんて!という思いが強かった。

 

だから姉が「ヤドカリが死んでるから来て!」と僕の腕を引っ張るその道中も、僕は正直半信半疑だった。
だが姉に連れていかれるままに向かった先で、ピクリとも動かないケージの中の彼らを見て、唖然とすると同時に妙に得心がいった。

 

なんということだろうか。
見るとそこにいたのは、片方のヤドカリが貝殻にも入らずにむき出しの状態で死んでいる姿。
そしてその真横で動かなくなっていたもう一方のヤドカリは、外に向いているはずの足が中に入ったままの、いわゆる引越しに失敗した姿であった。

というのも、ヤドカリというのは宿(=貝殻)がないと生きていけない。
名前に「宿借り」と入っているくらいなのだから、おそらく水と食料の次くらいに貝殻が必要なんだと思う。

そしてそんなNO SHELL NO LIFEなヤドカリは、気に入った貝殻がないと家主を無理やりに追い出してまで貝殻を奪う習性があるらしいのだ。

だからきっと、これから先は僕の推測だがこんな経緯で非業の死を遂げたのだと思う。


おそらくだが、片方のヤドカリが成長により貝殻が合わなくなった。
そして貝殻を変えようと思ったのだが、ところがどっこい。

近くには自分に合うサイズの貝殻が見当たらない。

これはどうしたもんか、このままでは死んでしまうぞ!と焦ったそのヤドカリは、隣にいた別のヤドカリの貝殻を発見。


そしてこう思ったのだろう。
「この貝殻なら、きっといけるぞ...!」と。


それから先は、もはや言うまでもなかろう。

引越し先を決めたヤドカリの行動は、それはもう素早い。
もう一匹のヤドカリを無理やりに外へ追い出し、そしてこれに成功。

一方、無理やりに追い出されたヤドカリはと言うと、突然の出来事にその後宿を借りることができずに命果てることになる。

そして宿主を追い払ったヤドカリは、そこまでは順調だったのだがいざ宿に入る際、これになぜか失敗。
とうぜん身動きが取れなくなり、そしてこちらも死亡。

結果的に、無理心中のような最期となってしまった。

 

まぁ推測なので実際のところは分からないのだが、しかし彼らの屍から推し量れる限りではそんなところであった。

そして僕たち姉弟は、これら一連の騒動を経て決心したことがある。

 

それは、もう二度とペットは飼わないということ。

命に責任を持てないなら飼わない、そして買わない。

 

大体、比較的飼育が簡単といわれるヤドカリをものの数週間で、しかも2匹同時に死なせてしまうなど、もはや買う資格というかセンスが致命的にない。

彼らには申し訳ないことをしたと思うが、きちんと地面に埋めてから同じ犠牲を出さないと誓った。

 

なので皆さん、僕に「イヌ派?それともネコ派?」って訊いても答えられないのでどうか訊かないでください。

強いて言えばイヌ派です。さようなら。