お金がほしい

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2020年10月をもって更新をストップします。永らくのご愛読ありがとうございました。

連絡網がどう考えてもフローチャートにしか見えない

いや、勘違いってあるじゃない。

めちゃくちゃ後姿の髪が綺麗な女性がいて「おっ、これは...!」と思って前を見てみるとQ太郎みたいな風貌の持ち主だったり、金曜の夜だと思っていたらまだ今は木曜だったり・・・


このように、人間というのは思い込んだらまっしぐら、現実を思い知るまではどこまでも突っ走ってしまうのが世の常である。

しかし現実に直面するのが遅すぎると場合によっては後戻りできなくなり、結局それが天職になるようなケースだってそう少なくはないはずだ。
「根拠のない自信」というのも、ある種の勘違いであるような気がする。


まぁ人間とはそんな感じで、誰しも勘違いをする生き物だということ。


専門知識がないのでヘタなことはいえないが、そういえば目に映る「色」というのも、たしかある種の錯覚によって認識されているものと聞いたことがある。

普段何気なく生活している中で僕たちは「色のついたモノに触れている」という感覚を有しているが、しかし科学的には「モノ」自体に色は無いのだと。
光がモノに当たり、それが光をどのくらい吸収するか、あるいは反射するかによって人間が様々な色を認識できるのだと、そう誰かが言っていたような気がした。(違っていたらマジですいません)


とはいえこの理論も、理屈自体は分かるが正直納得しているわけじゃない。

たしかに真っ暗な中では色なんて識別不可能で、暗視ゴーグルなどを装着しない限りどこに何があるのかすら分からないのだが、色が無いのと色を識別できないのはまったく別問題な気が・・・ってまぁいいや。


とにかく、勘違いというのはこのように日常茶飯事である。

そして僕はその中でも今回、空耳についてしばし語ってゆきたいと思う。

まぁ空耳とは、厳密に言えば

 

①音がしないのに音が聞こえたように思い違うこと。幻聴の一種。
②聞こえているのに聞こえないフリをすること。

 

という意味合いを持つ単語なのだが、最近は専ら「◎◎って言われたけど△△って聞こえた、みたいな聞き間違え」のことを指すほうが多いので、このたびはコッチの捉え方でいきます。


でまぁこういう空耳というのは日常会話でも「汚職事件」と「お食事券」とか、「酢酸」と「シャクシャイン」とか(それはない)、結構な頻度で問題になる気がするのだが、しかし僕はやはり「歌詞」でこそ空耳というものの真価が発揮されると思うのだ。

それこそ上述したような「単純な聞き間違え」という概念を「空耳」という言葉に適応したのが現在も放送中の「タモリ倶楽部」のコーナー、「空耳アワー」が最初だと思うので、まさにこのテーマを語る上で歌というものは必須項目。

空耳の神様は絶対歌の中にいるはず。

 

という訳で歌詞における空耳の話題に半ば無理やり持っていったのだが、そもそもこの話題を思いついたのが先日耳にした「とある曲」だった。

それが安室奈美恵の「Hero」
2016年のリオオリンピックにおいて、NHKの公式テーマソングに抜擢されたことで有名な曲である。

www.youtube.com

そしてこの曲。
やはりテレビではリオオリンピックの話題になるたびこれが流れるので、何回も聞いているうちに自然とメロや歌詞を何となく覚えてくるのだが、しかしサビの歌詞だけがどうしても分からないままでいた。


というのも、マジで怒らないでほしいのだがサビの歌詞が

 

君だけのタンメンのヒーロー
どんな日も蕎麦 煮るよ

 

こう聞こえてしまって、そこから抜け出せなくなっていたのだ。


いや、今はもうちゃんとネットで調べたので正しい歌詞は理解している。

それにだよ、仮に「タンメン」と聞こえたとしても「あぁ、きっとこれは「君だけのためのヒーロー」と言っているんだろうな」とどうして転換できなかったのかが今となっては不思議でしょうがないくらいだ。

しかし空耳というのは恐ろしい。
一度そう聞こえてしまうと、それ以降はそう易々とそのループから脱出できなくなる。


そういえば僕の友達で、ラルクHONEYを聴いて「Honey, so sweet」の部分を「蟹雑炊」とカラオケで歌っていた人もいた。

僕はその部分を聴いてもいまだに「蟹雑炊」とは聴こえないのだが、しかし彼にはそれがちゃんと「蟹雑炊」に聴こえたのだ。
決して彼が食いしん坊ということではなく。

そして反対に、ラルクDIVE TO BLUEの「神のみぞ知る」は、僕はどうしても「神の味噌汁」と聴こえてしまうが、しかしちゃんと「神のみぞ知る」と聴こえる人だってたくさんいるだろう。

むかし父親に「NirvanaSmells Like Teen Spiritの冒頭で「She's over bored」の部分が「歯槽膿漏」って聴こえる!」と嬉々として言ったら、「だったらサビのハンバーガーだろ」と何とも言えない表情をされた経験もあるから間違いない。


見える色がヒトによって微妙に違うように、音の聞こえ方も捉え方も十人十色だということだろう。

 

しかしこういった空耳というのは、発見したり知ったりすると、どうしても誰かに話したくなってしまうのだ。

Michael JacksonのSmooth Criminal冒頭が「朝からちょっと運動 表参道 赤信号」と聴こえると知ったときは数人に紹介したし、QueenWe Are The Championsサビ前に至っては、もはやデフォルトで「鼻水が多い 多い 多い 多い」と歌ってしまっている。

でもそれはきっと、空耳を誰かと共有できたときの爆発力と、その楽しさを知っているからだと思う。


B'zのALONEラストが「電気代 いいですかい」と聴こえると共感してくれた友達とは、そのとき一緒に聴いて大いに盛り上がり、それがめちゃくちゃ楽しかった記憶がある。

「こう聴こえる」という誰かの提示に対し、「あっ、俺もだわ」という共鳴は面白さの次元を異常に超越するのだ。

www.youtube.com↑好例

 


だから「えっ、いやいや全然そう聴こえないわー」と言われるリスクを背負いながらも、僕は誰かにそれを伝え、そして共感してもらえるよう努めることがやめられない。
もはや性というか、生き様になっている。

 

というわけでもし誰か周りの人が空耳の話題を持ち出してきたら、優しい面持ちで共感してあげてください。