お金がほしい

お金がほしい

2020年10月をもって更新をストップします。永らくのご愛読ありがとうございました。

東京人が田舎来たら発狂すると思うんです

東京人が田舎来たら発狂すると思うんです。
ホントに。

なにやら最近は「都会の雑踏に疲れたから田舎でのんびり暮らしたいわ~」なんて人が多いと聞きますけども、それ言ってるのって全員都会生まれ都会育ちですよね。


田舎生まれ田舎育ちの人は絶対にそんなこと言いません。
絶対に、です。

言っている人がいたらそれは何らかの口実として利用しているに過ぎません。

田舎が東京に勝るところなんて駐車場代が安いことくらいしかありません。
本当です。嘘じゃないです。


ではここで1つ、実に簡単なクイズを出しましょうか。

エスチョン:どうして現在の日本では、地方から多くの若者が流出しているのでしょうか?

答え:それは所詮田舎だから、です。


今から本当に当たり前のことだけ言いますね。

田舎にずっと住んでいた人は田舎の良さも知っているけど、同時に田舎のクソさも知っているんです。

田舎から東京に出た人がなかなか地元に帰ってこないのは、単純に帰ってきたくないからです。

実に明瞭。
東京に居座ることと地方への帰郷、その2つのメリット・デメリットを天秤にかけ、自身の進退を決めます。

すると100人いたら100人が「あ、やっぱ東京のほうがいいや」ってなるんです。

 

東京という蜜の味を覚えた蜂は、わざわざ誰も寄り付かないであろう田舎の花を求めに彷徨うことなんてないのです。
なぜならその蜂はそれまで秘境の地で辛苦を舐め続けた経験があるからです。


僕は東京に定住した経験なんてないけれども、地元を離れて東京に移り住んだ知り合いは、帰ってきたとき必ずこう言います。

 


うわっ、なんもねぇ。

 


20年近く見慣れたはずの懐かしき田園風景も海も川も山も湖も、109や表参道やアメ横には残念ながら遥かに及ばないのです。
足元にも満たない。

だから学生が長期休暇に地元に帰る理由はたった1つ。

親が飯作ってくれて洗濯してくれて起こしてくれて、ダラダラと何もしなくていいから

この1点に尽きます。
例外はありません。

おまけに「じゃ、そろそろ東京に戻るわ」と言えば、自腹では絶対に買えないような食料品の山に衣類や日用品、更には帰りの交通費まで出してくれるという特典も保証されています。

だから実家に帰る前は「なんで俺が今からあの何もねぇクソ田舎に何時間もかけて帰らなけりゃならねぇんだよ」とものすごい憂鬱な気持ちになりながらも、それでも資金不足の学生は地元に足を向けざるを得ないのです。

 

でも僕が言いたいのはそれだけじゃありません。

田舎というのは単に何もないというだけでなく、人間も都会とはまるで違います。


いいですか。
東京人には信じられないかもしれませんが、田舎人は「電車は降りる人優先」という言葉を知りません。

扉が開いた瞬間に、ホームで電車を待っていた学生や老人がその降り口を完全封鎖するのです。


おまけに田舎人は車の運転が下手くそです。

安全運転か漫然運転か知りませんが、左折に5秒かけます。
うまく信号に引っ掛かるように速度を調整しています。

法定速度以下で走るトヨタの軽自動車を、果たしてあの東京人が看過できるでしょうか。

僕は正直言って、絶対に無理だと思います。
これはもう決定事項です。諦めてください。


それから田舎の警察は職務に従順です。
自転車の傘差し運転も右側通行も、彼らはきちんと取り締まります。

それ、実は罰金支払うことになるんですよ?
知っていましたか?


東京では巡回中の警察官の隣を右側通行しても黙認されるというのに、田舎では通り過ぎ様に笛を吹かれて自転車を強制停止させられます。

ねっ、怖いでしょ。

 

だから悪いことは言わないので、田舎に憧れるという馬鹿な真似だけはしないでください。

僕はちゃんと忠告したので、リタイア後に地方で家を買って農業を始めたあたりで後悔しても知りません。

その新品のリアカーも耕運機も僕は買い取りません。

 

あしからず。