お金がほしい

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2020年10月をもって更新をストップします。永らくのご愛読ありがとうございました。

目覚まし時計という異な物

皆さんは最近目覚まし時計を使っているだろうか。

とはいえ偏に「目覚まし時計」と言っても、今や目覚まし時計をそれ専用に購入する時代は終わりを迎えた気がする。


目覚まし機能がためにわざわざ数千円を出して購入し枕元に現物を置く、というよりはスマートフォンないし携帯電話のアラーム機能をセットして床につく人のほうが圧倒的多数だと思う。
そりゃあだって楽だし、買おうが買わまいが機能はどうせ一緒だし。


かく言う僕も、つい数年前までは目覚まし時計一択だったが最近は専らスマホのアラーム機能を利用する頻度のほうが高くなっている。

こりゃ時代ですわ。
マジで抗えん。
もうみんな時代という名のビッグウェーブに乗っかってる。

 

だがここで少し待ってほしい。
たとえ媒体が変化を遂げようとも、しかしそれまで起きていた重要な問題がいまだ解決されずに残っていると、そう僕は思うのだ。

なんて書くと意味が分からないので端的に申すと、スマホだろうが目覚まし時計だろうが

みんなアラーム音が大嫌い説

が唱えられてしまう事実がいまだに健在なのだ。

 

とその前に「目覚まし時計」といえば最初に「セットしたのに鳴らなかった」みたいな不満が出ると思うが、アレ実は大抵ちゃんと鳴ってくれている。

自分が気付かないうちにパッと止めてんだよねーすげぇ自分。

すげぇよホントに。
どんだけ遅刻すれば気が済むんだって話。

 

というのは一旦置いといて。

さて皆さんや。
自分で何時何分まで綿密にセットしたくせして、そのアラーム音めちゃくちゃ嫌いになってないですか?

iPhoneユーザーなんて全員あの木琴みたいな音楽が大嫌い。
テンテケテッテケテケテケテケテケテンッみたいな...って分かんね。

だがその音がどこからともなく聞えてきたら脊髄反射的に反応してしまう。そして体中が悪寒に見舞われる。もはや病気。

目覚ましに設定した音がトラウマスイッチみたいな役割を果たしてやがる。

あのビクッてなる感覚ホントにやめてほしい。
うっかり漏らしちゃったらAppleさんお金くれるんですかねぇ。

あ、そんなときのための防水加工ですかそうですか。ってそりゃ違うよね。


ちなみに僕は黒塗りのベンツみたいなイカつい目覚まし時計を10年位前に購入し、最近では「絶対に明日は遅刻できない!」みたいな日だけそのアラームをONにしている。
それ以外の日は普通にiPhoneのアラームを3つくらいかけて毎朝頑張っているのだが、いずれにせよ目覚めは最悪。


だって早朝一番大嫌いな音で叩き起こされるってどうなのよ。

いや、そんなの理不尽だってことは自分でも分かってるんだよ?
自分で昨晩セットしたことも知っているし、その音が鳴ることも分かっている。

だけど実際朝になっちゃえばさ、そんな理屈とか関係なくなっちゃう。
あんなのただの嫌がらせだよね、もう。


もうね、その音が嫌いになりすぎて「オーケー分かった。そこまでしつこく起こそうとするならこっちだって絶対に屈しないからな!」みたいな反骨精神が顔を出してくるんですね。
自分でセットしてるのにさ、不思議だね。


そしてその黒塗りのベンツっぽい目覚まし時計は黒電話の音で僕を起こしてくれるのだが、その音があまりに大きすぎて毎回隣の家の犬が吠える。
それも僕が目覚まし時計を嫌いな理由。

理不尽だろぉ?


だがそんな僕だってちゃんと実害を被っているのだ。
皆さんには目覚まし時計側にも非があるということを分かってほしい。

例えば映画鑑賞時。
4:3スクリーンみたいなアナログ映画をたまに見ていると、家族団らんシーンで突然「ジリリリリリリリリリーーーン」と黒電話が鳴るシーンが出てくる。

その瞬間僕の表情や体がどうなるのか。
それは読者の皆さん、無論想像に難くないはずである。


おそらく今後一生、僕は黒電話の音に怯えながら生活していくことになるだろう。
だがこれはもう贖罪みたいなものだから、仕方がないと諦めている。


きっと僕はiPhoneの木琴みたいな音楽を今後一生好きになれないし、他の2パターンある謎の効果音ももれなく嫌いなままである。
てかあの木琴のヤツって何分の何拍子なのアレ?
気になって眠れないんだけど。

 

あ、ちゃんと機能してるわ。