お金がほしい

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2020年10月をもって更新をストップします。永らくのご愛読ありがとうございました。

一口ちょうだい問題

日本国民の皆さん。
ここらでそろそろ、例の問題に決着をつけようとは思いませんか?

だってもううんざりでしょう。やるほうもやられるほうも、言うほうも言われるほうも。


正直ね、僕だってこんなこと言いたくはないんですよ。
現状で不安定ながらも平衡状態を保っているのにそれを崩してまで白黒はっきりつけようってのはね、ホントに傲慢甚だしい。

こんなん書いても誰も得をしない上に誰も損をしない。
ただの時間の無駄。


でも僕は書く。それは何故かって?
そんなの決まってるじゃないか。

他にネタが思いつかないからというだけ。

 


というわけで本日は数多くの人々を困らせてきたあの嫌がらせ、「一口ちょうだい問題」について論じてみようと思う。


まぁこのことについてはいちいち説明も必要なかろうが、「一口ちょうだい問題」とは友達や家族なんかと食事に行くと大抵起きてしまう悲しい現象のこと。
自分が頼んだ料理を食べようとしたその瞬間、運がよければ1割程度、運が悪ければ3割程度の食材を他人に持っていかれてしまうという悲しい事件。しかもよりによって最後に食べようと敢えて残しておいたものが犠牲になるケースが多い。

ただ、その代わりとして見返りに欲しくもない相手の食材をゲットできたりその感想を求められたりするなど付随特典も多い。

 


そんな「一口ちょうだい問題」。

ただこの問題の何が一番問題なのかというと、加害者側がこのことについてまったく罪の意識を感じていないという点に尽きる。
それ以前に彼らは自分たちのことを加害者とすら認識していない。

 

彼らは相手のおかずを取った代わりに自分のおかずを差し出せばそれで世界が平和になると本気で信じている。

んなもん要らないんだよ全然。こっちはこっちで食べたいものを注文してんのに、なんで「ホントは私のやつも食べたいんでしょ?」みたいな目で見てくるの?


っておいちょっと、食べかけを寄こすんじゃない!

 


そこで我々はこの問題についてアンケート調査を実施すると(してない)、「特に何も思わない」という意見と「絶対にイヤだ」という意見のみに二分される結果となった。

つまり、両者の間には深い溝があるだけでその中間がいない。仮に居たとしても、それは「どうでもいい」と考えている層なので解決には至らない。
だから「一口ちょうだい問題」についてどんなに話し合おうが、両者とも譲らず折衷案なんて出てきやしないのだ。


このことが現在の冷戦状態を作り出す要因となっていた。

 

 

無論これまでにも解決の糸口となるような意見が出てきたことは多くあった。

だがそれは

予め取られるのが分かっているならいっそ先に渡しちゃえばストレスも無くなるんじゃない?

とか

常習犯の人と同じ料理を頼めば取られることはないじゃん

といった被害者側に変化を求める動きが大半であり、それが採択されてしまえば加害者の横行を許容するという事態になりかねないとして棄却され続けてきた。

 

しかもこのような対抗策については実際に使用経験のある人物から「こんなの通用するかボケェ」という投書が相次いだということもあり事態の好転には至らなかった。

 

というのも「じゃあ私も○○(加害者の名前)と同じやつにする」と言った瞬間「えーじゃあ私変えるよ。誰かと同じメニューじゃつまらないもんね」と言われ結局一口どころか三口くらい取られてしまった大阪府在住の主婦さんや、

ならばと店員に注文時、加害者が自分のメニューを言ってから「あ、やっぱり私もそれにしようかな」と言って同じメニューに変える作戦を敢行した愛知県在住のOLさんも最終的に失敗した模様。

 


だがそういった被害者側が動くべきだという意見しか出ないのも当然といえば当然のこと。
なぜなら加害者を除く全ての人間が、己の経験上彼らに何を言っても無駄だということを学んでいるからだ。


相手や社会が変わらないなら自分が変わるしかないという、それはそれで負けを認めたようで癪ではあるのだが、しかしストレスを溜め込むよりはよほど良い選択肢といえる。
警察も学校も弁護士も、被害者が動かねば他方からは決して動いてくれないのだ。


ただし、これには計り知れないリスクを伴う。
ここが厳重注意なのだが、彼らは我々の予想を越えた行動を繰り出してくるのだ。


たとえば対抗策として同じものを注文したとしよう。

「よしこれで取られることはないぞ」と安堵していた矢先、今度はなんと相手側からプレゼントが手渡される。
一体何が起きてしまったのだろうか。


話はこうだ。
当然常習犯と同じメニューを選んだため、「一口ちょうだい」とせがまれることは無くなった。
そのリスクからは逃れることに成功したのだが、その代わりに今度は別の友達が被害者となり、その分だけお腹を膨らませた加害者が自身の頼んだものを他人に譲るという現象が起きてしまったのだ。

 


だからね、もうこればっかりは一緒に食事に行かないっていうのが賢明だと思う。
なんだかんだこれよ。これが正解。


だからどうしても一緒に行くと決まってしまえば、前にもこんなこと書いたけどさ、

ex-finprethe.hateblo.jp

もう諦めるしかないと思う。
そしてそれ以降二度と一緒に行かないと決めればいいと思う。しょうがない。これはもう。

 

 


まぁこんなこと書いておいてアレだけど、僕自身は「どうでもいい」の部類に入るんですけどね。