今日はどうやら七夕らしく。
今日は朝から「七夕」というワードがトレンド入りしていたのでふとカレンダーを見ればもう7月7日。
最近暑いと感じていたことにも納得する。
そもそも「七夕」とは一体なんなのだろうか。
子供の頃は何を疑うでもなく短冊に願い事を書いて衆目に晒す日だと思い込んでいたが、冷静になって考えてみればちょっと意味が分からない。
七夕(たなばた)という特殊な読み方からして意味分かんないのに、そのうえ笹に紙を括りつけるとかどうかしている。
あと願い事って人に聞かれるとどうとかって言うけどこれはいいのかしらねぇ。
まぁ、かくいう僕も昔は近くのショッピングセンターなんかに親と出掛けた日には短冊に願い事とやらをしたためて飾り付けていたときもあった。
もっとも、その当時から僕は「お金がほしい」とか「宝くじの一等が当たりますように」とか、宝くじなんて買ったこともないのに本気でお願いするようなガキであった。
そこでは当然ながら「みんなはどんなお願い事してるのだろうか」とやはりどうしても気になってしまう。これは子供の性というか、人の性。
そこで他人の短冊もチラチラと見てしまうのだが、やはり子供というのは天才。
1000000000000えんください
せかい中のおかしをたべたい
おかあさんがいつもおこってばかりなのをやめてくれますように
こういう個人的な悩みから突然世界平和を望んだり、戦争の無い世界を希求したり、祖父母の長生きを願ったりと年齢や境遇によってその願いのスケールも強さも大きく変わってくる。
しかし笹はそれほど頑強でもないので願いが重すぎてもどうなのかとは思うが、とにかく今の僕にとって七夕なんてどうでもいい日に成り下がった。
7という数字がラッキーセブンだとかよく分からないし、そもそも思い入れの欠片もないので別にいいのだが。
だいたいこういった「今日は○○」というのは総じて意味が分からない。
国民の祝日ならば、学生の身であれば喜んで受容した。
勤労感謝の日だからといって特に勤労に感謝もしなければ敬老の日に老人を労ったことも無いが、その日はなぜか学校が休みというだけでハッピーだった。
でも七夕とかハロウィンとか、ぱっと見「おや、今日は祝日かい?」と思わせぶりな肩書き付けといて何も無しとかヒドいじゃないか。
クリスマスはプレゼント貰えたからいいけど、こういう紛らわしいのは困る。
営業利益と経常利益って語感似てるけどこれ間違えたら経営破綻するからさ、紛らわしいのはやめようね。
とまぁこれまで特に考えなしに文を進めてきたが、僕だってせっかくこうして誰かに情報を発信しているんだから何か役立ちそうなことはないかと考えてもみたのだ。
そこで柄にもなく七夕について調べたりもしたのだが。
日本の「たなばた」は、元来、中国での行事であった七夕が奈良時代に伝わり、元からあった日本の棚機津女(たなばたつめ)の伝説と合わさって生まれた。
七夕 - Wikipedia
「たなばた」の語源は『古事記』でアメノワカヒコが死にアヂスキタカヒコネが来た折に詠まれた歌にある「淤登多那婆多」(弟棚機)又は『日本書紀』葦原中国平定の1書第1にある「乙登多奈婆多」また、お盆の精霊棚とその幡から棚幡という。また、『萬葉集』卷10春雜歌2080(「織女之 今夜相奈婆 如常 明日乎阻而 年者将長」)たなばたの今夜あひなばつねのごと明日をへだてて年は長けむ など七夕に纏わる歌が存在する。
そのほか、牽牛織女の二星がそれぞれ耕作および蚕織をつかさどるため、それらにちなんだ種物(たなつもの)・機物(はたつもの)という語が「たなばた」の由来とする江戸期の文献もある。
日本では、雑令によって7月7日が節日と定められ、相撲御覧(相撲節会)、七夕の詩賦、乞巧奠など
うん。これは途中で諦めるよね。
一文読んで分かった。意味分からん。
物事には歴史がある。それは知っている。
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶなんて言葉もあるくらいだから歴史が大切なのだろうとも思う。(本来この文言において上の解釈は不適切だが)
でもこれは無理だ。七夕に関してはもう愚者でいいや。
僕ができるのはせいぜい賢者タイムくらいのリミット。ウルトラマンより不便。
ところがどっこい。
話はここで終わらなかった。なんと、調べを進めていくうちに諦めかけていた僕にもすんなり分かるものが存在したのだ。
七夕という不可解なイベントにも僕が唯一分かり得るものが存在した。
それが織姫と彦星の物語。
1年に一度だけ会えるという、「織姫さん、それ彦星絶対不倫していますよ」と教えたくなるような話だが、2人がそうなった経緯を調べるとこれまた意外。
なんと、どうにも織姫と彦星が仕事しないでちちくりあっていたせいで仕事が回らなかった罰であったらしい。
これはいけない。天界の社内恋愛は禁則事項だよって業務規定に明言されてあったはず。
というか仕事をサボって情事に及ぶなんて給料泥棒もいいところ。
そりゃ神様も怒りますわ。2人を引き離せばいいと考えるのも何とも合理的で平和的な解決案。
それに最近じゃ再就職なんて難しいことも見越してか、2人を罷免せずにおくという寛大な措置。
おまけに1年に一度だけ逢瀬を許すという神様の懐の広さには滂沱の涙を禁じえない。
僕が上司だったらそうだな。2人が美男美女だったら即刻クビ、それほどでもなければ能力によるが、少なくとも彼ら2人にはもう会社に居場所がないのも事実。
そりゃそうだよ、他の社員は死に物狂いで働いてるのにイチャラブカップルの2人のせいでしわ寄せが来て、そんなヤツらが自分たちと同じ給料貰ってるとか知ったらどうだろうか。
いくら顔が良くても許していいはずが無い。
というわけでこの話から得る教訓というのは、「ちゃんと働け」ということ。
・・・イヤだ、働きたくねぇ。